「クレジットカードの審査になかなか通らない」または「今すぐにでもクレジットカードが欲しい」ということで、審査なしで作れるクレジットカードを探している方も多いでしょう。
ですが、残念ながら"審査なし(無審査)で作れるクレジットカード"は存在しません。
ただし、ブラックリストの程度によっては作れる可能性のあるクレジットカードや、クレジットカードと同様の機能を持っていて審査なしで作れるカードは存在します。
記事前半では「審査なしのチャージ系カードの紹介」を、後半では「審査はあるけどブラックの方でも通りやすいクレジットカード」を紹介していきます。
まずは、自身が”どの程度のブラック”なのか判断する必要があります。
※監修者は「解説部分」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。
目次
「ブラックが申し込めるカード」と「その他カード」の比較と審査
※ご利用金額が年間合計30万円(税込)に達する引落月までが対象となります。
※永久不滅ポイントは通常1,000円(税込)のご利用毎に1ポイント貯まります。
※1ポイント5円相当のアイテムと交換の場合となります。
※交換商品によっては、1ポイントの価値は5円未満になります。
カード選びのポイント
・滞納がある、審査が不安な方=独自審査系カード、カードローン
・1回程度の滞納がある方=一般カード
今までに借り入れやクレジットカードの滞納が多い方は一般カードに申し込んでも審査落ちする可能性が高くなります。
ブラックと言っても様々な状態があり、自身がどの位置にいるのか把握することで選べるカードが変わってきます。ここからはブラックの状態に合わせたカードの選び方と審査基準について解説していきます。
債務整理後はほとんどのカードに申し込めない
債務整理(任意整理)や自己破産の処理を行っている場合は5年は記録が残りますのでクレジットカード発行やローンを組むことは難しいです。
以下はクレジットカードやローン会社がカード発行や借り入れ審査時に照会する各信用情報機関に残るデータの年数です。
信用情報機関 | 債務整理 自己破産 |
滞納履歴 |
---|---|---|
JICC(日本信用情報機構) | 5年間 | 5年間 |
CIC(指定信用情報機関) | 5年間 | 5年間 |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 7年間 | 5年間 |
1ヶ月でも滞納をすると5年は記録として残り、3ヶ月以上の返済がない場合は「異動」として記録に残りますので、いわゆるブラックリストとして判断されます。
銀行系の情報機関には債務整理・自己破産の記録は7年残りますので、5年経過後だとしても銀行系カードの申し込みは控えるのが得策。
1ヶ月の延滞や年に1~2回程度の滞納で、すぐに支払いが行われているような方はブラックリストとは言えないでしょう。
以下ではブラックリストの度合いによって申し込めるカードを比較しています。
ブラックの程度により申し込めるカードは違う
ブラックにも種類があり、今までのカード利用状況によっては審査合格の確率に幅が出ます。
自身の現在の状況と照らし合わせて申し込むカードを判断していきましょう。
ブラックレベル | デビット、プリペイドカード | クレジットカード | 消費者金融系クレカ | カードローン |
---|---|---|---|---|
債務整理、自己破産後5~7年未満 | 〇 | × | × | × |
3ヶ月以上滞納 | 〇 | × | △ | △ |
年に3度以上の延滞 | 〇 | △ | △ | △ |
1回程度の滞納 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ブラック明け 債務整理、滞納後5年経過 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
債務整理、自己破産の手続きをしている方は借り入れやクレジットカードの申し込みも時間が経たないと難しい状態です。ブラック明けを待つのが無難です。
長期の滞納、年間で何度も料金の支払い遅れがある方もクレジットカード審査に落ちる可能性が高いです。
年に1~2回の滞納や支払い忘れがあった程度の方であればブラックとはいいがたいのでクレジットカードの発行にチャレンジしても問題ないでしょう。
クレジットカードの審査難易度解説
カードの種類 | 審査難易度 | 代表的なカード |
---|---|---|
デビット・プリペイド | 審査なし | 楽天銀行デビットカード バンドルカード |
カードローン | 独自の審査基準 | アイフル プロミス |
消費者金融系カード | 独自の審査基準 | Tカード プラス(SMBCモビットnext) プロミスVisaカード |
デポジット型カード | 独自の審査基準 | Nexus Card |
流通系カード | 普通 | イオンカード セブンカード・プラス ファミマTカード |
信販系カード | 普通 | ライフカード JCBカード セゾンカード |
鉄道系・交通系カード | 普通 | JALカード ANAカード ビックカメラSuicaカード |
銀行系カード | 厳しい | 三井住友カード VIASOカード |
外資系カード | 厳しい | ダイナースクラブカード アメリカンエキスプレスカード |
上の表はクレジットカードを系統別で並べて審査難易度を比較しています。アメックスやダイナースクラブカードなどのいわゆる「外資系カード」は審査難易度が厳しいのでブラックの方が申し込んでも審査に通るのは難しいでしょう。
滞納期間が長かったり、支払い遅れが複数回ある方は「消費者金融系カード」や「デポジット型カード」を選択するのが良いですし、数回の滞納程度なら「信販系、流通系カード」の申し込みもできるでしょう。
債務整理や自己破産の履歴がある方はクレジットカードの発行は難しいので、デビットカードの申し込みをおすすめします。
現在の支払い能力を重要視するクレジットカード
通常、過去にクレジットカードやローンの支払い延滞をして、悪いクレジットヒストリーが信用情報機関に残っている方は「普通の審査難易度のカード」を選択しても審査落ちする可能性が高いです。
当記事から審査難易度普通の「信販系、流通系カード」に申し込んでいる方もいますが、審査通過率は1割程度となっています。
そのため、ブラックの方はクレジットヒストリーではなく現在の支払い能力を重要視する独自の審査基準を採用しているカードに申し込むといいでしょう。
クレジットカードに審査落ちした場合は「審査落ち」の履歴が6ヶ月間残りますので、次のカードに申し込むのも難しくなります。信用情報を汚すよりは消費者金融系カードを選択するか、今お金が必要な方はカードローンを利用するのが無難です。
ブラックの度合いによっては、消費者金融系のカードでも審査に合格しないことが多いです。自身がブラックと分かっている方はデビットカードかプリペイドカードの発行を選択し、滞納履歴が少ない方は消費者金融系カードかカードローンを利用するのが良いでしょう。
カード選びの基準
・滞納が多い、審査が不安な方=独自審査のカード、カードローン
独自審査のクレジットカード
以下からは各難易度ごとのカード紹介と、カードローンを紹介していきます。
- Tカード プラス(SMBCモビットnext)
- Nexus Card
まずは独自審査を行っている上記の2つのカードを紹介します。
Tカード プラス(SMBCモビットnext)
おすすめポイント
- 信頼度の高い三井住友カード
- 年会費永年無料!発行手数料などの費用もかからない
- 18歳以上で個人の収入がある方であれば審査通過可能
- クレヒスではなく収入を重視する独自の審査基準を採用した「消費者金融系カード」
Tカード プラス(SMBCモビットnext)は、SMBCモビットと三井住友カードが提携した年会費無料のカードです。
このカードは通常のクレジットカードとは異なる審査基準の「消費者金融系カード」に含まれます。
現在の収入を重視
消費者金融系カードは「お金に困っている人」を対象にして発行しているカードなので、クレジットヒストリー(過去の支払い実績)よりも現在の収入を重視してくれます。
消費者金融系カードには「ACマスターカード」というカードもありますが、ポイントがたまらず、ETCカードも発行できず、リボ払い専用のため手数料がかかるといったデメリットがあります。
ですが、Tカード プラス(SMBCモビットnext)は、Tポイントがたまり、ETCカードが発行でき、新規入会時は「マイ・ペイすリボ」の支払い方法ではありますが、入会後に通常の支払い方法に変更も可能と、利用のしやすいカードになっています。
Nexus Card
Nexus Card
カードの特徴
本人認証サービス(3Dセキュア)に対応しているのでネットショッピングなども安心。3Dセキュア対応の電子マネーチャージもできる。利用限度額分を前入金するデポジット型カードで、5万円~200万円 保証金(デポジット)と同額で設定可能。審査が不安な方でも申し込みできる
発行会社 | Nexus Card |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5 |
年会費 | 発行手数料:550円(税込) 年会費:1,375円(税込) |
付帯保険 | - |
電子マネー・スマホ決済 | - |
ポイント | Nexusポイント |
申し込み条件 | 18歳以上の方で、安定した収入のある方 |
追加カード | - |
Nexus Cardは、従来のクレジットカードと違いデポジット型(利用限度額分の前入金)制度を設けているため、トラブルがあった方でも発行できる可能性が高いカードです。
デポジットは利用限度額分の金額をカード会社に預けておくイメージであり、滞納があった場合はデポジット金額から支払われます。
収入があり、デポジット入金が可能であればブラックの方でも申し込み可能です。
発行費用が550円(税込)、年会費が1,375円(税込)と安く、デポジット額も最低金額5万円の少額から200万円まで可能。デポジットの追加は1万円からできるので、増やしたいときに増額できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
審査に不安な方を対象としてカードを発行しているため、自己破産後に申し込みしている口コミを見かけることもあります。
デメリットとしてはカード受け取り時に「限度額」+「発行費用」を現金で代引き支払いする必要があります。
プロミスVisaカード
プロミスVisaカード
特徴
プロミスのカードローン機能と三井住友カードのクレジット機能が一体化したカード。対象のコンビニ・飲食店でスマートフォンによるVisaのタッチ決済で最大7%還元
発行会社 | 三井住友カード |
---|---|
国際ブランド | Visa |
ポイント還元率 | 0.5%~最大7.0% |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | 海外:最高2,000万円 |
電子マネー・スマホ決済 | iD、Apple Pay、Google Pay |
ポイント | Vポイント |
申し込み条件 | 満18歳以上のプロミス会員の方(高校生は除く) |
追加カード | PiTaPa、WAON、ETCカード 年会費550円(税込)利用無料 |
プロミスVisaカードはカードローンのプロミスと三井住友カードの機能をもつクレジットカード。
消費者金融系のカードとなっていますが、三井住友カード(NL)の機能がそのまま付いています。
そのため、クレジット機能に関しては一般クレカと同様に銀行系の審査が行われるため、「Tカード プラス(SMBCモビットnext)」「Nexus Card」よりも難易度は高めです。
対象のコンビニ・飲食店で7%還元
セブン‐イレブン、ローソン、マクドナルドなど対象のコンビニ・飲食店でのスマホ決済で※7%還元が魅力です。スマホ決済をよく利用する方にはメリットが大きいカードとなっています。
借り入れは最短3分※1 で即日融資も可能としており、急いでいる方にも最適。
年会費無料で付帯保険も付き、ETCカードなどの発行にも対応していますので、カードローン機能が付いている以外は一般的なクレジットカードと変わりありません。
※即時発行ができない場合があります。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※通常のポイントを含みます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※1 状況によりご希望に添えない場合がございます。
ACマスターカード
ACマスターカード
カードの特徴
アコムが発行する年会費無料のクレジットカード。最短即日発行可能でパート・アルバイトの人でも働いていれば申込OK。利用金額から0.25%キャッシュバック
発行会社 | アコム株式会社 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.25%キャッシュバック |
年会費 | 永年無料 |
審査速度 | 最短即日 |
利用限度額 | 300万円 ※クレジットとカードローンのご利用合計の上限は800万円まで ※300万円はショッピング枠ご利用時の限度額です。 |
申し込み資格 | 安定した収入(アルバイトOK)と返済能力を有する方で、アコムの基準を満たす方 |
ACマスターカードはアコムのカードローン機能を持つクレジットカードです。
最大の特徴は自動契約機(むじんくん)を利用すればカード本体を即日発行できるところ。国際ブランドもMastercardのため、国内外問わず利用できます。
ポイント還元制ではなく、キャッシュバック方式を設けていますのでポイント管理が面倒な方にも最適です。
審査が甘いと言われているけど実際は厳しいカード
クレジットカード情報サイトで「審査が甘いカード」として紹介されているにも関わず、実際は審査が厳しいクレジットカードがあります。
実際に当記事から申し込みを済ませている方で下記のカードを発行できている方は1割ほどしかいません。自身の状況をしっかりと判断した上で申し込みをしましょう。
年に数回の延滞や、停滞があったとしてもすぐに返済出来ている方なら申し込みを検討できるクレジットカードです。長期(3ヶ月)の未払いや、年に3回以上の延滞がある方は申し込みを控えた方がいいでしょう。
PayPayカード
PayPayカード
カードの特徴
Yahoo!のネット通販で還元率が3.0%にアップするカード。PayPayアプリに(残高)チャージ可能の唯一のクレジットカード。PayPayステップ条件を満たすとポイント還元率が1.5%にアップ。(1ヶ月に200円以上の決済30回以上・且つ決済金額10万円以上)
発行会社 | PayPayカード株式会社 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0% |
年会費 | 永年無料 |
付帯保険 | なし |
電子マネー・スマホ決済 | Apple Pay |
ポイント | PayPayポイント |
申し込み条件 | 日本国内在住の満18歳以上(高校生除く) で本人または配偶者に安定した継続収入がある方 本人認証が可能な携帯電話をお持ちの方 |
追加カード | ETCカード(年会費550円) 家族カード(年会費無料) |
PayPayカードはPayPay(残高)チャージでき、クレカの後払い設定ができる唯一のクレジットカードです。カードをPayPayに登録すればチャージする必要がなくなります。
近年では各社で電子マネーは自社カードからしかチャージできないようにする動きが高くなってきています。ですので、PayPay利用者は持っておくべきカードといえるでしょう。
申し込み&審査で最短5分で使えるのも魅力で、急いでいる方でもすぐに審査結果が分かり、発行後は電子マネーにカード番号を登録したりネットショッピングで利用できます。
年会費は無料ですし、200円利用につき1%(2ポイント)のポイントが付きますので還元率1.0%と高還元なクレカです。
「200円以上の決済回数30回以上かつ決済金額10万円以上」の条件を達成すると次月のポイント還元率が1.5%に上がるシステム(PayPayステップ)もあるため、PayPayを毎日利用する方は効率よくポイントを貯めることが出来るようになります。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード
カードの特徴
デジタルカードは最短5分でカード番号発行。スマホ決済※QUICKPayならどこでも2%還元カードの利用で次年度年会費が無料になるので実質無料で利用可能
発行会社 | クレディセゾン |
---|---|
ポイント還元率 | ※0.5% |
年会費 | 1,100円(税込)初年度無料 前年に1円以上のカードご利用で翌年度も無料 |
付帯保険 | - |
電子マネー・スマホ決済 | ApplePay、GooglePay、QUICPay、楽天Edy、iD |
ポイント | 永久不滅ポイント |
入会資格 | 18歳以上のご連絡可能な方 |
追加カード | ETCカード(年会費無料) 家族カード(年会費無料)デジタルカードはなし |
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードはセゾンやアメックス系カードの中でもスタンダードなカードです。
アメックスブランドにもかかわらず、年に1度でも利用すれば年会費無料で持てるカードです。最大の特徴は※QUICKPayでの支払いならどこでも2.0%還元ということ。
スタンダードなカードランクのため、審査が甘いと思われる方もいますが、独自の審査基準をうたっているわけではありませんので、料金の延滞などが多い方は審査に落ちる可能背も高いでしょう。
申し込み条件は「18歳以上のご連絡可能な方」となっており、安定収入の条件がないので学生や主婦の方でも申し込みは可能です。
JCB CARD W
JCB CARD W(ジェーシービーカードダブル)
カードの特徴
国際ブランドとしても定評があるJCBが発行する39歳以下限定のカード。ポイント還元率が一般カードの2倍となっているのが特徴で、セブン-イレブン、Amazonなどの優待店利用でもポイントアップするのがメリット。
発行会社 | ジェーシービー |
---|---|
ポイント還元率 | 1.0% |
年会費 | 無料 |
付帯保険 | 海外:最高2,000万円(利用付帯) ショッピング保険最高100万円(海外のみ) |
電子マネー・スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
ポイント | OkiDokiポイント |
申し込み資格 | 18歳以上39歳以下で、ご本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方 |
追加カード | ETCカード(年会費無料)、家族カード(年会費無料) |
JCB CARD Wは39歳までが申し込める年齢制限のある1.0%の高還元クレジットカードです。
JCBカード系は審査が甘いどころか厳しい部類にあたるカードです。
「審査が甘い」という見出しだけを信用せずに、審査が甘いなりの根拠がきちんと書かれているかを見て申し込むべきか検討しましょう。
VIASOカード
VIASOカード
カードの特徴
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループを親会社に持つ三菱UFJニコス株式会社が発行するクレジットカード。年会費永年無料、海外旅行保険付帯、1年分のポイントが自動キャッシュバック。
発行会社 | 三菱UFJニコス |
---|---|
ポイント還元率 | 0.5% |
年会費 | 無料 |
付帯保険 | 海外:最高2,000万円 ショッピング保険:最高100万円 |
電子マネー、スマホ決済 | Apple Pay、Google Pay |
ポイント | VIASOポイント |
入会資格 | 18歳以上でご本人または配偶者に安定した収入のある方(高校生を除く) |
追加カード | 家族カード 年会費無料 ETCカード 年会費無料 発行手数料1,100円 銀聯カード 発行手数料1,100円 |
VIASOカードは三菱UFJニコスが発行する「銀行系カード」にあたるカードです。
専業主婦や学生でも申し込み資格がある間口の広いカードではありますが、審査難易度の高い銀行系カードで、過去に支払い遅延をした人はおろか、普通にクレジットカードを使ってきた人でも審査落ちすることが多いです。
ライフカード
ライフカードは信販系のクレジットカードなのでアルバイトやパートの方でも安定収入があれば審査通過は難しくないでしょう。
年会費無料で誕生日月はポイント3倍の1.5%還元になります。利用金額に応じてポイント還元率がアップするステージ制プログラムを設けていますので、メインカードとして利用する方は還元率を上げていくことが出来ます。
スタンダードなカード以外には学生専用ライフカードも用意しているのが特徴です。
クレカの審査に自信のない方はカードローンもおすすめ
料金の支払い延滞などが長期で続いていたり、何回も滞納の経験がある方はクレジットカードではなくカードローンの利用も検討するべきです。
カードローンは利用が敬遠されがちですが、メリットも多くあります。
カードローンのメリット
・初回利用は無利息のローンが多い
・クレジットカードよりも審査通過する可能性が高い
・借り入れまでが早い(最短20分)
審査基準がクレジットカードの審査よりもカードローン審査の方が甘いので、とにかく急ぎでお金を手にしたいという人はカードローンの利用がおすすめです。
「お金がないのでクレジットカードのキャッシングを利用したい」「クレジットカードの支払いを次月以降にしたい」ということであれば、即日融資可能で無利息期間のあるカードローンを利用してクレヒス修行をするのはいかがでしょうか。
カードローンにも必ず審査はありますが、消費者金融のカードローンは過去の利用履歴(クレヒス)を最重視するクレジットカードの審査基準とは異なり、アルバイト・フリーターでも働いていて支払い能力があるとみなされれば、クレジットカード審査で落ちた人でも通過できる可能性が高いです。
アイフル
アイフル
アイフルの特徴
はじめての利用なら契約から30日間利息0円で利用できる消費者金融系カードローン。借り入れまでが早く、働いている人であれば申込OKのおすすめ消費者金融ローン。
キャッシングローンの金利 | 3.0%~18.0% |
---|---|
かりかえMAX・おまとめMAXの金利 | 3.0%~17.5% |
審査時間 | 最短20分 ※お申込みの状況によってはご希望に添えない場合がございます |
融資スピード | 最短20分 ※お申込みの状況によってはご希望に添えない場合がございます |
限度額 | 最大800万円まで ※ご利用限度額50万円超、または他社を含めた借り入れ金額が100万円超の場合は源泉徴収票など収入を証明するものが必要です。 |
担保・保証人 | 不要 |
アイフルの申し込み方法は公式サイトで申し込み手続きをし、最短20分※の審査完了後、インターネットや電話で振り込んでもらい融資を受ける方法と、アイフルの無人契約機「てまいらず」でカードを受け取って銀行やコンビニのATMで融資を受ける方法があります。
また、カードローンは「借金」という印象があるため、家族や会社に利用がバレたくない。という方もいるかと思いますが、Webでの申し込みなら会社への在籍確認なし、自宅に郵便物が届く心配もなしで契約・利用することができます。
年齢、雇用形態、年収、他社借入金額を入力するだけで、融資可能かを診断できる「1秒診断」もあるので、審査が不安な方は試してみてください。
※お申込みの状況によってはご希望に添えない場合がございます
プロミス
プロミスのカードローン
特徴
大手消費者金融と比較して最大金利が17.8%と微妙に安い。18歳からの申し込みも可能としており、30日の無利息期間あり!受けるにはメールアドレスの登録とWEB明細の利用が必要
実質年率 | 年4.5%〜年17.8% |
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借入限度額 | 最高500万円 |
審査時間 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
融資時間 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
担保・保証人 | 不要 |
パート・アルバイト | 申し込みOK |
プロミスATMのほか、コンビニや銀行などに設置されているATMで借り入れと返済が可能、利息は利用日数分のみとなっているので、給料日前でピンチの数日間だけ借りるという使い方もできます。
プロミスの利用が初めての方のみ「30日間無利息サービス」があるため、利息が気になる方は30日以内の返済をすれば問題ありません。借入額は最低限にしておくといいでしょう。
また、無人契約機などの来店不要で申し込みから借入れまでをインターネットだけでできる「Web完結」サービスも利用できるため郵送物や在籍確認が気になる方はプロミスがおすすめです。
原則、電話での在籍確認は行っていないため、勤め先や身内にもカードローンを利用したことがバレることはありません。
申し込み完了後すぐに、プロミスのフリーコール(0120-24-0365)に電話をして、在籍確認について気になる旨を伝えることで極力、気持ちを汲み取ってくれることもあります。
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ブラックや無職の人でも作れるカード
ブラックリストとは個人信用情報機関に「異動」という事故情報が残ってしまっている状態のことです。
具体的には「クレカやローンの支払い延滞」「奨学金の支払いの延滞」「携帯電話本体の分割購入代金の延滞」「債務整理を行った」「カードを強制解約された」などがあげられます。
身に覚えがある方はブラックである可能性が高く、クレジットカードの審査も厳しいものになるでしょう。
ですが、以下のカードであれば延滞を重ねた上で債務整理をおこなった超ブラックの人でも審査なしも同然に作ることが可能です。
- 家族カード
- デビットカード
- プリペイドカード
それぞれ、どういうカードなのか順に説明していきます。
家族カード
家族カードとは、契約者である本会員の高校生を除く18歳以上の家族に発行できるカード。家族カードの利用代金も本会員が支払うため、家族会員に返済能力がなくても、本会員に安定した収入と返済能力があれば作ることができます。
家族カードの契約者は本会員なので、家族会員に対する審査はなしに等しいです。すでに本会員がカードを持っている場合は、本会員に滞納などがなければ家族カードは発行されます。
デビットカード
楽天銀行デビットカード
カードの特徴
16歳以上から作れる年会費永年無料のデビットカード。通常利用時のポイント還元率は楽天カードと同じでデビットカードとは思えないサービス。
デビットカードとは、クレジットカードと同様に店頭やネットでの買い物で利用することができる、銀行が発行しているカードです。
クレジットカードは商品代金を後払いでカード会社に返しますが、デビットカードは自分の銀行口座から即時に利用代金が引き落とされます。
銀行が商品代金を立て替えるわけではないため、銀行にとっては貸したお金を返してもらえないリスクがありません。そのため、デビットカードはクレジットカードと同じように利用できるにもかかわらず、審査なしで作れます。
楽天銀行デビットカードの特徴
入会審査が不要で16歳以上なら誰でも持つ事ができ、ポイント還元率が高く、100円ごとに楽天ポイントが1ポイントたまり、楽天市場でのお買い物ならポイントが2倍となるのも人気の理由です。
JCB系のカードなので、世界中のJCBマークがあるお店で利用する事ができます。
楽天銀行デビットカードを申し込むには、口座を持っている必要があるので、口座を持っていなければ新しく開設しましょう。楽天銀行の口座であれば、開設と同時にデビットカードを申し込む事ができます。
代表的なデビットカード
楽天カード以外からもデビットカードは発行されており、以下のようなカードがあります。
- PayPay銀行デビットカード:PayPay銀行
- Sony Bank WALLET:ソニー銀行
下の記事では未成年向けにデビットカードを紹介しています。大人の方ならどのカードでも申し込むことが出来ます。
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プリペイドカード
VANDLE CARD(バンドルカード)
カードの特徴
クレジットカードを作れない中学生や高校生でも審査なしで発行可能なVisaカード。アプリだけでも決済可能で、リアルカードを発行することも可能
発行会社 | 株式会社カンム | ポイント還元率 | なし |
---|---|---|---|
年会費・発行費用 | アプリのみ → 無料 プラスチックカード発行 → 300円 口座維持費 月100円(4か月利用がない場合のみ請求) | チャージ方法 | コンビニ、クレジットカード ドコモ、ソフトバンクのケータイ支払いなど8種類 |
年齢制限 | 制限なし(未成年は保護者の同意が必要) | 利用開始 | 即時利用可能 |
プリペイドカードとは、カードにチャージ(入金)した金額内で決済可能なカードのことを言います。suicaやPASMOといった電車に乗る際に使うカードと同じイメージです。
チャージ方法は、コンビニ払いや銀行口座からの引き落とし、携帯電話料金と一緒に支払いなど、カードによって様々です。
クレジットカードとの大きな違いは、クレジットカードが翌月後払い制なのに対して、カードにチャージした金額から即時カード利用分が決済されるという点です。(プリペイドカードもクレヒスは作れません)
デビットカードは銀行口座が作れる年齢(16歳以上)であれば誰でも持てるカードなのに対して、プリペイドカードはカードによって何歳からでも持てるカードです。
バンドルカードの特徴
バンドルカードはVisaカードが使える加盟店・サービスなら、クレジットカードと同様にカード払いが可能なプリペイドカードです。
アプリ上の「バーチャルカード」という形で即時発行可能なので、インターネットショッピングやゲーム内課金などですぐにカード決済がしたい人にもぴったりです。
アプリダウンロードや利用は無料で、プラスチックカード(リアルカード)の発行も300円で可能。中学生から発行可能でブラックの人でも、無職の人でも審査なしで作れるタイプのカードです。
代表的なプリペイドカード
他にも以下のプリペイドカードが人気となっています。チャージ式のカードは事前にチャージが必要なので審査が無しと覚えておきましょう。
- バンドルカード
- Vプリカ
- Visa LINE Payプリペイドカード
クレヒスが作れないのがデメリット
「家族カード」「デビットカード」「プリペイドカード」に共通するデメリットは、クレジットカード審査でもっとも重要視されるクレジットカードの利用履歴(クレジットヒストリー/クレヒス)が作れないことです。
カード会社は審査の際、過去の利用履歴を見て「この人は滞納せず、返済してくれる人だ」と判断するため、ほとんどのクレジットカードの場合、クレヒスがないと審査で厳しく見られてしまいます。
そのため、クレヒスを審査基準にしていないアコムなどの消費者金融会社が発行する「ACマスターカード」などを作って、クレヒスを積んでいく方も多いです。
審査通過のためのコツ・テクニック
上記項目はクレジットカードを新規で申し込む際に重要なポイントとなります。
- キャッシング枠は「なし」で申し込む
- 借り入れは完済してから
- クレジットカード申し込みは月に3枚まで
- 記入ミス(虚位記載)はNG
- クレジットヒストリーをためる
- カードのターゲット層に合わせる
中でもクレジットヒストリーとカードのターゲット層は非常に重要なので、審査通過のためのコツやテクニックを解説していきます。
キャッシング枠はなるべく低い金額で申し込む
キャッシング枠とは、クレジットカードでお買い物をする際に利用する金額の上限である「ショッピング枠」とは別の、お金を借りるための上限金額のことです。
多くのクレジットカードは、申し込み画面で「キャッシング枠」の金額を設定できるのですが、ここでなるべく低めの設定金額で申し込むことで審査通過率が上がり、審査も早く完了します。(カードにもよりますが大体0円で申し込み可能です。)
なぜなら、ショッピング枠を得るための「割賦販売法」に基づく審査より、キャッシング枠を得るための「貸金業法」に基づく審査は、年収の3分の1以上借り入れをできない「総量規制」という法律に引っかかる可能性もあり、2種類の審査に通過する必要があるからです。
クレジットカードが手元に届いてからでも、キャッシング枠の増枠はインターネットや電話で可能なので、とりあえずクレジットカードの審査に通りたいという方は、まずキャッシング枠無しで申し込むことをおすすめします。
クレジットカードの審査に通るために「クレヒス修行」をしよう
クレジットカードやカードローンの支払いを遅延なく毎月利用していくと、いわゆる「良いクレジットヒストリー」が個人信用情報機関にたまっていき、カード会社が審査を行う際に「この人は利用した金額をきちんと返済してくれる人だ」と判断してもらえるので、審査難易度の高いカードでも審査に通過しやすくなります。
また、クレジットヒストリーが無いまま年齢を重ねていくと、ブラックリストの情報保存期間後と同じ「スーパーホワイト」と呼ばれる状態になるため、クレジットカード審査に通過しにくくなるのはもちろんのこと、お金を借りたいのでカードローンを利用したい!住宅ローンを利用したい!車のローンを組みたい!という場合にも、審査に通りづらくなってしまいます。
クレジットカードなどの各種審査に通るために毎月カード利用をして個人信用情報機関にコツコツ良いクレジットヒストリーを築き上げていくことは「クレヒス修行」と呼ばれています。
デビットカードやプリペイドカード、家族カードはいくら利用しても、クレヒスが個人信用情報機関に記録されないというデメリットがあるので、「審査なし」という言葉ばかりを重視せずに自身の状況に合ったクレジットカードを利用していくのが良いでしょう。
審査通過しやすいターゲット層のカードに申し込む
本記事で紹介したカードの中でも独自審査を行っているクレジットカードにはネクサスカードのような「審査が不安な方」向けのクレジットカードも存在します。
審査落ちはクレジットヒストリーを悪くするだけなので、自身の「ブラック度合い」と「クレジットカードの特徴や審査難易度」が合っているカード選択することが非常に重要となります。
ブラックの人は延滞金を完済して「喪明け」を待ってから申し込む
ブラックリストとなった場合、自分でブラック情報を消すことはできません。
滞納のブラック情報が消えるのは「契約終了後5年間」となるため、完済して滞納を解消しなければ更にブラック期間は延びてしまいます。
例えば、滞納を起こしてブラックとなった際にすぐ滞納を解消すれば約5年間で「喪明け」となりますが、ブラックとなった後も更に1年間滞納を続けているとブラック解消までに6年間かかるのです。
審査なし(無審査)で作れるクレジットカードは無い
冒頭でも書いた通り、審査なしのクレジットカードというものは存在しません。
残念ながら「クレジットカードの審査基準」をクリアした人にしかカードは発行されません。
なぜクレジットカード審査が必要なのかと言いますと、クレジットカードは翌月払いや分割払いのできるカードです。つまり、支払いがおこなわれるまでお金を借りている(立て替えてもらっている)状態になるわけです。
カード会社としても支払いの滞納をする人や支払い能力がない人など、信用度が低い人にクレジットカードを発行すると踏み倒されるリスクがあり会社も利益を出せないので、審査を必須にしているのです。
伊藤亮太
証券会社にて営業・経営企画部門、社長秘書等を行う。また、投資銀行業務にも携わる。
現在、資産運用と社会保障(特に年金)を主に、FP相談・執筆・講演・を行っている。東洋大学経営学部ファイナンス学科非常勤講師。