クレジットカードを使ってインターネットショッピングで買い物をする際に「セキュリティコード」というキーワードが出てきて戸惑った経験をお持ちの方も多いでしょう。
クレジットカードのセキュリティコードとはどんな役割を持ち、どんな時に使うものなのか、2017年度は14年ぶりに高水準となったカードの不正利用対策やフィッシング詐欺対策、不正利用に遭った場合の対処法をまとめました。
目次
セキュリティコードとは
ネットショッピングで買い物をする際に「セキュリティコード」という言葉を目にする事があると思いますが、セキュリティコードとはどんな時にどんな目的で使うものなのでしょうか。
セキュリティコードとは多くのインターネットショッピングでカード決済を行う時や、電子マネーの「楽天Edy」にクレジットカードでチャージを行う際に入力が求められる番号の事です。
セキュリティコードはクレジットカードの安全性を高める目的で導入されたもので、Mastercardのセキュリティコードには20年以上の歴史があります。
セキュリティコードはカード番号とは違い、磁気ストライプやICチップの中には記録されないので、スキミングでカードのデータが盗まれてもセキュリティコードは盗まれないのが特徴です。
このため、万が一カード番号や有効期限といったカード情報が流出してもセキュリティコードは守られて、基本的にはカードを持っている人しか知り得ない情報となるので、インターネットショッピングやカード情報の変更など、オンラインで悪用する事はできなくなります。
どこに記載されている番号?桁数は3桁?4桁?
セキュリティコードはカード会社によってどこに記載されているかや、3桁や4桁というように番号の桁数が異なります。
Visa・Mastercard・JCB
画像引用元:http://www.cardservice.co.jp/service/creditcard/csc.html
Visaカードのセキュリティコードは「CVV2」と呼ばれ、カード裏面の署名欄にあるクレジットカード番号の後に記載されている3桁の番号です。
Mastercardのセキュリティコードも「CVV2」と呼ばれ、Visa同様カード裏面の署名欄にあるカード番号の後ろにある3桁の番号です。
JCBカードのセキュリティコードもカード裏面の署名欄に記載されていて、カード番号の後にある3桁の番号です。
Diners
画像引用元:http://www.cardservice.co.jp/service/creditcard/csc.html
Dinersカードもクレジットカード裏面の署名欄にあるカード番号の後ろにある3桁の番号がセキュリティコードです。
American Express
画像引用元:http://www.cardservice.co.jp/service/creditcard/csc.html
American Express(アメックス)のみセキュリティコードはカード表面に記載されていて、カード番号の右上にある4桁の番号となっているのが特徴です。
セキュリティコードは教えてもいい?
たとえ親しい間柄でもクレジットカードのセキュリティコードを教えるのは危険です。
セキュリティコードはいわばキャッシュカードの暗証番号のようなものなので、第三者に教えるのは避けましょう。
最近ではターゲットを絞ってセキュリティコードを聞き出そうとするフィッシング詐欺もありますし、楽天市場などのネットショッピングではセキュリティコードの入力が不要となっているなどセキュリティコード自体も完璧なセキュリティ対策となる訳ではありませんので、不正利用に対しては自衛する心構えが大切です。
フィッシング詐欺に注意!
クレジットカードの番号盗用による被害は2017年度だけで176億円にも上ります。
インターネット上でセキュリティコードを利用するのは、主にカード決済を行う時やカード会社のマイページへログインを行う時です。
これらの手続き以外でカードのセキュリティコードの入力を求められる事はまずないので、他のサイトでセキュリティコードを求められた場合はフィッシング詐欺の可能性があります。
よくあるフィッシング詐欺の手口は、大手ネット通販会社やインターネットバンキングなどを装ってメールやメッセージを送信し、URLから偽のウェブサイトへと誘導し、IDやパスワードなどを盗むというものです。
騙されて重要な情報を入力してしまうとカードの不正利用に遭うリスクが高まり、近年ではセキュリティコードを狙ったフィッシング詐欺も多発しているため注意しましょう。
フィッシング詐欺の対策
フィッシング詐欺は年々巧妙になっていますが、ある程度パターン化されているため対策も取りやすいといえます。
フィッシング詐欺対策機能が付いたセキュリティソフトを常に最新の状態でインストールしておき、怪しいサイトには近づかず情報の入力を避ける、インターネットカフェや公衆無線LANではカード情報を入力しないなど、いくつかの点に注意するだけでも不用意な詐欺は避けられます。
メールなどで送られてきたURLと実際に表示されるURLが異なる場合もフィッシング詐欺の可能性が高く要注意です。
万が一不正利用があった時の対処法
万が一クレジットカードを不正利用された場合、多くのクレジットカードには不正利用に対する補償がある盗難保険が付帯しています。
不正利用だと誤解しやすいケースや、実際に不正利用に遭った時の対処法をまとめました。
身に覚えのない請求が見つかったら確認すること
クレジットカードで身に覚えのない請求が見つかったらまず確認する事は、カードの明細書に書かれた日付・身内による使用・店名と表記名の違いの3点です。
街のお店でカードを使った場合、お店によっては経理が行われるまでタイムラグが発生する事もあるため、実際に利用した日よりも遅れて請求されるケースもあります。
本当に自分が使ったものではないかを再点検しましょう。
不正利用が疑われた際、知らないうちに身内が利用していたという事も多々あります。
家族カードの利用分も本会員の口座から引き落とされるので、一度身内に確認をしてみましょう。
明細書に書かれた店名と実際の店舗名が違うというのも多いパターンです。
日にちや金額に心当たりがある場合は、一度明細書に書かれた店名で検索してみるのもひとつの手です。
不正利用だと気づいた場合の対応
明細書や身内を確認してみて、不正利用だと分かったら早急に対処する必要があるので一刻も早くカード会社に連絡をしましょう。
先に警察に連絡した方がいいのでは?と思われるかもしれませんが、警察庁のサイトでもカードの請求に不審な点がある場合はカード会社の窓口に連絡するようにと記載されているのです。
カード会社に連絡をすると不正利用の調査が行われ、実際に不正利用があった場合は盗難保険を申請し、その後カードの再発行となります。