JCBゴールド法人カード
カードの特徴
JCBゴールド法人カードはJCBカードが発行する法人カードのゴールドカード。初年度年会費無料、手厚い旅行保険やショッピングガード保険が付帯していて、空港ラウンジも利用できるなど様々な特典がある
発行会社 | ジェーシービー | ポイント還元率 | 0.5% |
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年会費 | 11,000円(税込) 初年度無料 |
付帯保険 | 海外旅行保険最高1億円(自動付帯) 国内旅行保険最高5,000円(自動付帯) ショッピング保険最高500万円 |
電子マネー | - | ポイント | Oki Dokiポイント |
JCBゴールド法人カードは、JCBが発行する法人版のゴールドカードです。手厚い旅行保険やショッピングガード保険が付帯している上、ゴルフ場の予約代行や飲食店の優待は接待にも重宝するでしょう。
今回は、JCBゴールド法人カードの特徴やメリット・デメリット、JCB法人カード(一般カード)との違いや審査などを分かりやすく解説していきます。
目次
法人カードの審査とは?
クレジットカードの申し込みで避けて通れないのが「入会審査」ですが、そこで重要となるのが「クレジットヒストリー(クレヒス)」という信用情報です。
法人カードの申し込みに際しても入会審査があり、審査基準をクリアしなければカードは発行されません。
カードによって審査難易度は異なりますが、一般向けのカードと同様にクレヒスがチェックされます。
クレヒスとは、簡単にいうとクレジットカードやローンの利用履歴で、法人カードを申し込むとカード会社は過去のクレヒスに問題がないかをチェックするのです。
もし、この時に以下のような「事故情報(異動)」が残っていると審査通過が厳しくなるため注意しましょう。
- 61日以上もしくは3か月以上の延滞
- 保証履行
- 自己破産
クレヒスは「個人信用情報機関」という機関に記録されていて、日本国内にある3つの個人信用情報機関のひとつであるCICの場合は、上記の3つの事故情報は5年間残ったままになります。
銀行系の企業が多く加盟しているKSCの場合、自己破産の記録は10年間残ったままになるので、延滞を起こしたり債務整理を行った場合は、5年から10年間はカードやローンの審査通過が厳しくなるでしょう。
延滞で事故情報として残るのは「61日以上もしくは3か月以上の延滞」となり、短期間の延滞など悪質性が低いと判断されたものに関しては、2年間カード(またはローン)を利用し続けたり、保有し続けたりしていればクレヒスの入金記録欄から押し出される形で消えます。
携帯電話本体の分割払いの延滞でもクレヒスに事故情報として記録されてしまうので注意しましょう。
個人事業主の場合は開業からの年数と黒字決済が審査のカギ
個人事業者の方が法人カードを申し込む場合、審査のカギを握るのは「開業してからの年数」と「黒字決済」です。法人カードの審査通過の目安とされているのが「開業後3年以上」と「2期連続の黒字決済」となり、審査通過の必須条件ではありませんが、条件をクリアしているに越したことはありません。
申し込み資格
JCBゴールド法人カードは、法人もしくは個人事業主が発行対象のカードで、カード使用者は18歳以上である必要があります。
ゴールドカードの中には「20歳以上」や「25歳以上」という年齢制限を設けているカードもありますが、18歳以上であれば申し込みが可能です。
必要書類
法人と個人事業主ではカード申し込み時の必要書類が異なります。
- 法人の場合…現在事項全部証明書または履歴事項全部証明書+本人確認書類
- 個人事業主の場合…本人確認書類
どちらの場合も、本人確認書類に記載された住所と現住所が異なる場合や、本人確認書類で保険証を提出する場合は、補完書類として公共料金の領収書などが必要となります。
JCBゴールド法人カードの年会費
オンライン入会(インターネット申し込み)を条件に初年度は年会費無料となり、2年目以降は11,000円(税込)の年会費が発生します。
追加カードの年会費は、1名につき3,300円(税込)ですが、1枚目の年会費が無料の場合は追加カードも無料で持つことが可能です。
なお法人カードの年会費は経費として計上できます。
消費税込みでも1か月あたり900円でゴールドカードが持てるのは魅力でしょう。
ETCカードの年会費
ETCカードは年会費無料で、発行手数料もかかりません。
1枚のカードに対して複数枚のETCカードが発行できるので、営業車が多い企業でも有料道路の通行料を経費でまとめて精算できます。
ETCカードの発行枚数は審査で決められるため、一律の制限はありません。
ETCカードを法人カードで発行すると、利用状況をインターネットで見ることができる点もメリットです。
ETCカードの利用代金に対してもカードのポイントが付与され、高速道路会社が行っているETCマイレージサービスのポイントとの二重取りもできます。
ガソリン給油カードとして、エッソ・モービル・ゼネラルで使えるコーポレートカードを発行することも可能です。
このコーポレートカードを発行すると、店頭クレジット価格で給油ができるようになります。
ポイント還元率
JCBゴールド法人カードの通常ポイント還元率は0.5%です。
カード利用税込1,000円ごとに「Oki Dokiポイント」が1ポイントたまり、たまったポイントは1ポイント5円相当として利用できます。
0.5%というと物足りなく感じるかもしれませんが、JCBの法人カードはポイントを貯めやすい仕組みが充実しているため、使い方によっては高還元率カードにすることも可能です。
なお、ポイントの有効期限はポイント獲得月から2年後(24か月後)の15日までとなります。
JCB ORIGINAL SERIESパートナー利用や海外利用で2倍以上のポイントがたまる
JCB ORIGINAL SERIESパートナー(優待店)でカードを利用すると、2倍以上のポイントがたまりお得です。
一例として、ポイント還元率がアップする優待店は以下のようになっています。
- 昭和シェル石油…ポイント2倍
- Amazon…ポイント3倍
- GDO(ゴルフ用品)…ポイント5倍
- オリックスレンタカー…ポイント6倍
海外ショッピング利用分は「MyJチェック」というWEB明細サービスに登録することで自動的にポイント2倍となります。
海外のオンラインショップもポイント2倍の対象となるため仕入れにも活用できるでしょう。
「Oki Dokiランド」経由のネットショッピングで最大20倍
ポイントサイトである「Oki Dokiランド」を経由して、いつも通りにインターネットショッピングを利用するだけでポイント還元率が最大20倍になります。
Oki Dokiランドには楽天市場やJALなど、ビジネスにも便利なショップが多く揃っているため利用しない手はありません。
- 楽天市場…ポイント2倍
- Amazon…ポイント2倍
- 大丸松坂屋オンラインショッピング…ポイント2倍
- Apple公式サイト…ポイント2倍
- JCBトラベル…ポイント3倍
- ビックカメラ.com…ポイント4倍
- ロフトネットストア…ポイント5倍
上記のサイトはあくまでも一例で、期間限定でポイント還元率がさらにアップするなど最大20倍のポイントがたまります。
年間利用額に応じて還元率がアップする「JCB STAR MEMBERS」
JCB STAR MEMBERSとは、年間利用額に応じて還元率がアップする登録不要のサービスです。
30万円以上の利用で「スターePLUS」という会員ランクになり、還元率が0.55%にアップ、その後も50万円以上・100万円以上と段階的に還元率がアップします。
- 年間30万円以上…還元率0.55%
- 年間50万円以上…還元率0.6%
- 年間100万円以上…還元率0.75%
- 年間300万円以上…還元率0.8%
年間のカード利用額が300万円以上の場合、ポイント還元率が60%アップの0.8%となるのは魅力的です。
会員ランクが上がると、キャンペーンの抽選口数がアップするという特典もあります。
年間利用額の集計期間は12月16日~翌年12月15日となり、期間が終了した翌年の2月~翌1月の支払い分に特典が適用されます。
クレジットカードの特性上、支払いの反映にタイムラグが生じる場合があるので、集計期間終了直前の支払いは集計に含まれないケースがある点には注意しましょう。
ポイントの交換先
カード利用で付与されたOki Dokiポイントは、商品券やビール、電化製品などの商品に交換したり、他社のポイントや航空会社のマイルに交換(移行)することができます。
この時に注意したいのは、交換商品によってポイント還元率に差が出てしまう点です。
例えば、通常ポイント還元率で換算した場合、nanacoポイントに移行すると0.5%の還元率となりますが、楽天Edyに移行すると0.3%の還元率になってしまいます。
一方で、ニッセンのお買物券のように還元率が0.6%になる商品もあるので、ポイントの交換先は上手に選びましょう。
最高1億円補償の手厚い海外旅行傷害保険
海外旅行傷害保険は最高1億円という手厚い補償が自慢です。
最高1億円の補償となるのは、カードで出国前に「搭乗する公共交通乗用具」もしくは「参加する募集型企画旅行」の代金を支払った場合で、カード払いにしなかった場合の最高補償額は国内旅行傷害保険と同じ5,000万円となります。
カード利用の有無で最高補償額こそ変わりますが、国内・海外ともにカード利用を問わず保険が適用される「自動付帯」なのは大きなメリットです。
死亡・後遺障害や疾病治療・傷害治療など基本的な項目に加えて、航空機の遅延や手荷物の遅延・紛失費用保険も付き、家族特約も付くなど補償内容も充実しています。
ショッピングガード保険は国内も対象の最高500万円補償
ショッピングガード保険は、国内・海外ともに最高500万円まで・90日間の補償があるので、万が一カードで購入した商品が盗難に遭ったり、破損した際にも安心です。
カード会社によっては手数料が発生する分割払いしか補償の対象とならない場合がありますが、JCB法人カード(ゴールドカード)なら一括払いでも補償の対象になります。
JCBゴールド法人カードのお得な特典
JCBゴールド法人カードには、一般法人カードの特典に加えてゴールドカード限定の特典も用意されています。
出張や接待など、ビジネスの強い味方となってくれるサービスが数多くあるのでフル活用しましょう。
出張がお得になる航空券・新幹線・ホテルの割引特典
JALとANAでは国内航空券の予約や変更がスマホ・携帯から簡単に行える上にチケットレスで飛行機に乗ることができ、法人専用運賃が適用されるのでお得に出張ができます。
1,100円(税込)の年会費を支払うと山陽新幹線・東海道新幹線のネット予約&IC乗車サービスの「エクスプレス予約」が利用可能です。
予約や変更が無料でできるので、窓口の行列に並ぶ必要もありません。
さらに「じゃらんコーポレートサービス」では法人向けの特別限定プランが予約できるので、通常より割安な料金で宿泊ができます。
空港ラウンジサービス
ゴールドカードになると無料の空港ラウンジサービスが付帯しています。
利用できるのは国内にある主要空港とハワイのホノルル国際空港で、追加カードの使用者も利用可能なのがメリットです。
空港ラウンジには新聞・雑誌やドリンクサービスのほか、Wi-Fiもあるので出発前の時間も無駄なく有効活用できます。
接待の飲食代金も割引になる
「JCBゴールド グルメ優待サービス」では、全国にある対象の店舗を予約の上、クーポン提示&カード払いで20%割引となるため、接待の飲食代金を抑えることができます。
接待のほかにも、歓送迎会や記念日の食事など幅広く対応できるでしょう。
ゴルフ場のプレー予約代行サービス
接待ゴルフの際にぜひ利用したいのが「ゴルフエントリーサービス」です。
全国にある約1,200のゴルフ場でプレー予約の代行をしてくれるので、貴重な時間を割く必要はありません。
予約が難しい名門コースも対象で、ゴルフコンペへの参加もできるという、ゴルフ好きにはたまらない特典です。
JCBゴールド法人カードのデメリット
年会費が高い
JCBゴールド法人カードの年会費は、ひと月あたりに換算すると900円ですが、年会費の元を取るには優待などの特典を利用する必要があります。ゴールドカードになるとステータス性があり取引先からも一目置かれるので、信用の証として月900円支払うという考え方もあるでしょう。
空港ラウンジサービスは海外に弱い
ゴールドカードの人気特典である空港ラウンジサービスですが、JCB法人カード(ゴールドカード)は国内の主要空港はカバーしている反面、海外はハワイのホノルル国際空港のみという点はデメリットです。
海外出張が多く、海外の空港でもラウンジサービスを利用したい場合は物足りないと感じる可能性があります。
JCB法人カード(一般カード)との違い
同じシリーズの「JCB法人カード(一般カード)」と「JCBゴールド法人カード」の違いを比較してみました。
一般カード | JCBゴールド法人カード | |
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年会費 | 税込1,375円(オンライン入会で初年度無料) | 11,000円(税込)(オンライン入会で初年度無料) |
追加カード年会費 | 税込1,375円(1枚目のカードが無料の場合は無料) | 3,300円(税込)(1枚目のカードが無料の場合は無料) |
限度額 | 10万円~100万円 | 50万円~250万円 |
ポイント還元率 | 0.5%~0.75% | 0.5%~0.8% |
国内・海外旅行傷害保険 | 最高3,000万円(利用付帯) | 最高1億円(自動付帯) ※カード利用がない場合は最高5,000万円補償 |
ショッピングガード保険 | 最高100万円 | 最高500万円 |
空港ラウンジサービス | × | 〇(国内・ハワイ) |
ゴールドカードになると年会費や旅行傷害保険、ショッピングガード保険の最高補償額、付帯機能などでより充実したサービスを受けられるのが分かります。
限度額もゴールドカードの方が多くなっているので、キャッシュフローの改善にも一役買ってくれるでしょう。
JCBゴールド法人カード
カードの特徴
JCBゴールド法人カードはJCBカードが発行する法人カードのゴールドカード。初年度年会費無料、手厚い旅行保険やショッピングガード保険が付帯していて、空港ラウンジも利用できるなど様々な特典がある
発行会社 | ジェーシービー | ポイント還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 11,000円(税込) 初年度無料 |
付帯保険 | 海外旅行保険最高1億円(自動付帯) 国内旅行保険最高5,000円(自動付帯) ショッピング保険最高500万円 |
電子マネー | - | ポイント | Oki Dokiポイント |