クレジットカードを申し込む際には入会審査があるため、派遣社員や契約社員だと審査に通らないのでは?と不安に感じる方もいるようです。
カード審査では公務員や正社員が有利とされていますが、派遣社員や契約社員でもクレジットカードは作れるのでしょうか。
ここでは、派遣社員や契約社員の方がクレジットカードを作る際の注意点や審査について解説しながら、おすすめのクレジットカードをご紹介します。
クレジットカードの審査で職業は重視される?
クレジットカードの審査では、返済能力・信用力・資産の3点が重視されます。
返済能力では収入や勤続年数などがチェックされ、信用力では過去のカードやローンの利用履歴(クレジットヒストリー)からきちんと返済を行う人物かを見極め、資産では居住形態や貯蓄額からそれぞれの項目を数値化してスコアリングという採点方式で審査が行われるのが一般的です。
中でも、返済能力はカード審査で重視される項目となり、カードによっては安定継続収入が申し込み条件となっているケースもあります。
派遣社員や契約社員でもクレジットカード審査には通る?
ここでは、派遣社員や契約社員の方がクレジットカード審査で不利とされる理由や、カード申し込み時の審査通過のコツを解説していきます。
派遣社員がカード審査に通りにくい理由は「勤続年数」
カードの申し込み時には年収を記載する必要がありますが、年収は自己申告制のため高額なキャッシングを希望した場合などに必要となる収入証明書を提出しない限りは裏付けが取れません。
そこで、カード会社がチェックするのが「勤続年数」です。
会社の規模と勤続年数を照らし合わせることで、ある程度の年収が推測できるため、勤続年数は審査の際に重視されます。
ところが、2015年までは派遣社員は3年以上同じ会社で働けないという法律だったため、勤続年数が3年未満となり審査で不利になっていたのです。
現在は、部署の異動があれば派遣社員も3年を超えて同じ会社で働けるようになったので、勤続年数も延ばすことができ、以前より派遣社員でも審査に通りやすくなっている可能性があります。
契約社員の場合は会社の規模によって審査での評価が決まる
契約社員の場合、契約期間は最大3年となっていますが、一般的には1年で契約更新となります。その時に重要になってくるのが会社の規模です。
会社が大規模になれば契約が自動更新となるケースも多いため、カード審査でも有利になります。
反対に、会社の規模が小さくなるとカード会社の審査も慎重になってくるので通りづらくなってしまうのです。
ステータスカードと呼ばれる上位カードを避けて申し込む
ゴールドカードやプラチナカードなど、ステータスカードと呼ばれる上位カードは申し込み条件に「安定継続収入」が求められるケースがほとんどです。
これらのカードを申し込んだ場合、公務員や正社員などカード審査で有利とされる方でも収入や勤続年数などの属性によっては審査に通らないこともあるので、派遣社員や契約社員の方が申し込むクレジットカードとしておすすめはできません。
審査に不安のある方は申し込み条件に収入についての記載がないカードを選ぶか、アルバイトやパートの方も申し込めるカードを選ぶと良いでしょう。
持ち家や固定電話はプラス評価になる
カードの申し込み時には、居住形態についても記載する必要がありますが、この時に持ち家があり、かつ居住年数が長ければ審査でプラス評価となります。
これは、夜逃げされるリスクが低いことや、ローンや家賃の支払いがない場合はその分カードの返済に充てられることを意味しているためです。
固定電話も連絡がつきやすいためプラス評価となります。
家に固定電話がある場合は電話番号を記載しておきましょう。
派遣会社に登録だけしている場合でも審査に通る?
無職の方はクレジットカードを作れないため、派遣会社に登録だけしてカードを申し込みたい場合は審査に通るのでしょうか。
派遣会社に登録だけを行って、実際にはまだ働いていない状態でも「派遣社員」として申し込むことはできますが、申し込みは自己責任です。
働いていない場合は年収欄に記載できる収入もないため、審査通過は厳しいことが予想されます。
申し込み時の注意点
「勤務先」欄には派遣元と派遣先のどちらを書く?
派遣社員の場合、申し込み時の勤務先欄には「派遣元」を記載するのが正解です。
例えば、派遣元がスタッフサービスで派遣先がシャープの場合は、勤務先欄にはスタッフサービスと記載してください。
カードによっては勤務先欄に派遣元と派遣先の2つを記載する必要があるので、その場合は両方記載します。
契約社員の場合は、会社との直接契約なので会社名を記載してください。
派遣社員の場合でも在籍確認の電話はある?
カード審査では「在籍確認」という職場への電話確認が行われる場合がありますが、派遣会社によっては個人情報保護の観点から個人あての電話に対応しないケースもあるため、最近では派遣社員への在籍確認は省かれるのが一般的です。
派遣会社には同姓同名の人物が登録している場合もあり、派遣会社側では把握しきれないため、カード会社も派遣会社への在籍確認は行わないことが多くなっています。
ただし、派遣社員でも場合によっては在籍確認が行われることもあるので、絶対に在籍確認がないという訳ではありません。
派遣会社にもよりますが、カードを申し込む際に派遣会社に相談しておけば在籍確認に対応してもらえるケースもあります。
勤続年数はどう書く?
派遣社員や契約社員の場合、勤続年数は短くても半年以上経ってからクレジットカードを申し込むのがおすすめです。
その理由は、勤続年数が短いほど収入の安定性を欠くと判断されるためで、できれば1年以上の勤続年数になってからカードを申し込む方が審査では有利になります。
業種はどう書く?
カードの申し込み時に業種を記載する場合は、派遣先の業種を記載します。
例えば、事務として派遣されているのであれば事務と記載してください。
これは、派遣社員は出向扱いとなっているためです。
虚偽記載や記入ミスに気を付ける
いくら審査に通りたいからといって、職業や年収などの虚偽記載を行うと犯罪になってしまいます。
必ず記入事項は正確に記載し、記入ミスや入力漏れがないように、申し込み前には一度じっくりと確認してから申し込みましょう。
特に住所や電話番号は間違えやすいので注意が必要です。
クレジットカードの料金や携帯電話料金を延滞した場合は要注意
クレジットカードやローン、携帯電話を分割払いにしていて月々の料金を延滞(滞納)した場合、クレジットヒストリー(クレヒス)に傷が付いていて審査に通らない恐れが出てきます。
例えば、61日以上カードの利用料金で延滞を起こした場合は、5年間いわゆる「ブラックリスト入り」の状態が続き、その間カード審査に通りづらくなってしまうのです。
自分がブラックリスト入りしているかどうかは、信用情報機関というカードやローンのクレヒスを記録している専門の機関に開示請求を行うと調べることができます。
キャッシング枠を0円にして申し込む
お金を借りられるキャッシング枠を希望すると、貸金業法の審査が加わってくるため審査通過率が下がってしまいます。
キャッシングを利用しない場合や、審査通過率をアップさせたい場合は、キャッシング枠を0円にして申し込みましょう。
高額なキャッシング枠を希望すると収入証明書の提出が求められる場合もあります。
派遣社員や契約社員の人におすすめクレジットカード
楽天カード
楽天カード
カードの特徴
新規入会&利用で5,000円分のポイントプレゼントキャンペーン中!通常ポイント還元率が高いうえに、楽天市場や楽天トラベルなどの楽天サービスでポイントがたまりやすい。
楽天カードは、主婦やパート・アルバイトの方も申し込めるカードとして人気があります。
通常ポイント還元率1.0%、楽天トラベルはいつでも最大2倍・楽天市場は最大3倍など、楽天関連のサービスで還元率がアップするのが特徴です。
※特典進呈には上限や条件があります。
たまったポイントは楽天サービスのほか、出光やマクドナルドなど街のお店で利用したり、ANAマイルにも交換できます。
カードで旅費を支払うと利用付帯で最高2,000万円補償の海外旅行傷害保険が付き、手荷物宅配優待サービスも利用できるので海外旅行の際にも便利です。
ETCカードや家族カードも発行可能、国際ブランドはアメックスを含めた4つのブランドから選べます。
イオンカード
イオンカードセレクト
カードの特徴
イオングループでのカード利用で20日、30日は5%OFF、毎月5日・15日・25日はポイント2倍、毎月10日はポイント5倍とお得に利用できるカード
イオンカードは、イオングループのお店でショッピングがお得になる主婦でも申し込めるクレジットカードです。
通常ポイント還元率は0.5%、イオングループの対象店舗ならWAON POINTがいつでも2倍の1.0%となり、毎月20日と30日のお客さま感謝デーは5%割引の優待も受けられます(55歳以上の方は15日も5%割引)。
Apple Pay対応、コンビニなどで使える電子マネーのWAONも一体型になっていて、WAONの利用でもWAON POINTがたまりお得です。
カード店頭受取サービスなら、インターネットでカードを申し込んで、当日中に仮カードを受け取ってイオンのお店で割引特典を受けられます。
ETCカードや家族カードも発行可能、利用状況に応じて旅行保険付きのゴールドカードへのインビテーション(招待状)が届く点も魅力です。
Tカードプラス(SMBCモビットnext)
Tカード プラス(SMBCモビットnext)
カードの特徴
SMBCモビットと三井住友カードが提携してできた消費者金融系カード。年会費無料で、Vポイントもたまり、ETCカードの発行も可能。
Tカードプラス(SMBCモビットnext)は、20歳以上の方が申し込めるモビットカードローン機能付きクレジットカードです。
パートやアルバイトの方も申し込むことができ、通常ポイント還元率は0.5%・利便性の高いVポイントがたまります。
Vポイントの提携店では、カードの提示とクレジット払いでポイントの二重取りができる点もメリットです。
初期設定は手数料がかかるマイ・ペイすリボというリボ払いとなっていますが、申し込み後に1回払いに変更することができます。
Tカードにチャージできる電子マネー「Vマネー」搭載、海外利用分と国内のリボ・3回以上の分割払いが対象のショッピング補償も付帯しているので安心です。