ほんの十数年前まで、ゴールドカードといえば高嶺の花といえる存在でした。現在でもステータス性といえる面では変わらず、社会人のステータスとして1枚は持っておきたいものといえます。
実は、このゴールドカードの審査基準は年々下がってきています。本記事では、ゴールドカードを作ってみようと考える20代~30代前半の方に向け、「項目別ゴールドカードの審査基準」から「審査基準に通る方法」まで、網羅的にゴールドカードの審査基準を解説します。
目次
ゴールドカードの標準的な審査基準
ゴールドカードの審査基準は、一昔前では年収600万円以上が目安などと言われていました。現代ではどうかというと、ステータスカードの象徴ともいえるアメックスゴールドでさえ、年収300万円程度でクレヒスがクリーンな正社員であれば作ることができてしまう時代になっています。
もちろん、ゴールドカードもピンからキリまでありますので「すべてのゴールドカードの審査基準が緩くなった」わけではありません。ただ金色なだけのクレジットカードもありますし、さまざまな優待特典が受けられて高還元率なゴールドカードもあります。
ですが、総じてある程度安定した収入と、継続した収入が見込める地位さえあればハードルを感じる必要はないのが今のゴールドカードといえます。
各項目別でみるゴールドカードの審査基準(重要度順)
ゴールドカードの審査基準を重要度別に紹介していきましょう。
- 債務歴
- 勤続年数
- クレジットヒストリー(クレヒス)
- 年収
債務歴(支払いの延滞・滞納)
ゴールドカードを申し込む方であれば、ここはクリアしている方が多いと思いますが、債務歴があると審査が厳しくなってしまいます。ローンであれば、遅滞記録が残らないように安定して返済し続けているかどうかもポイントになります。
勤続年数
勤続年数、つまり安定した収入が見込めるかどうか、という点は年収よりも重要です。最低でも勤続年数が3年なければ、この先支払い能力を持ち続けられるかどうかがクレジットカード会社側からみて判断が難しいのは予想ができるかと思います。
個人事業主が審査に通りにくいのは、この「安定した支払い能力」が第三者から見えにくいためでもあります。ゴールドカードの申し込みにあたっては、勤続年数がクリアできそうかどうかを気にするようにしましょう。
クレジットヒストリー(クレヒス)
過去のクレジットカード利用における信用情報、通称クレジットヒストリー(クレヒス)は、カードの発行審査の際に必ず参照される項目です。
項目はリボ払いなどの「利用残高」が多くないか、キャッシングなどで債務支払いが遅滞したことはないか、入金状況はどうかなど。要するに「きちんとした支払い能力と責任を持っているか」という動かぬ信用情報の積み重ねがクレジットヒストリーになります。
もちろん、マイナス要素ばかりが測られるのではなく、コンスタントに支払いを続けていけば、クレジットヒストリーはプラス評価になり、審査の際に有利に働きます。今持っているカードが、更新の際に与信枠引き上げなどの対応をしてくれていた場合、クレヒスは優良なので、ゴールドカードの審査にもプラスに働くことが期待できます。
年収
実は、自己申告である年収は上記3つよりも評価の対象となりません。ですが、各カード会社のゴールドカードには、基準となる年収が設定されていますので、申込みたいカードに合わせた最低年収はクリアしておきたいところです。
上記4つは、クレジットカードの審査全体で共通した審査項目ですが、ゴールドカードの審査では通常のクレジットカードよりも一段階厳しくなると考えておきましょう。
ゴールドカードの審査基準をパスするには?
ゴールドカードの審査をパスするには、以下の項目を試してみるとよいでしょう。
- スコアリングシステム(信用力診断)でチェック
- 限度額は少なめに、キャッシング枠はなるべく0円に
- リボ払いを多用しすぎない
- 審査の緩いゴールドカードに申し込む
それでは、具体的に解説していきましょう。
使わないのであればキャッシング枠は最低額に
キャッシングをあまり使わないのであれば、最低額(もしくは0円)で申し込むという手もあります。利用額も同様で、自分が使うと思う範囲で最低額に設定しておきましょう。利用額が少ない(あまり大きなお金を動かさない)のであれば、審査にも通りやすくなります。
クレヒスの質を高める
クレジットヒストリーの質を高めるには、支払い遅滞を起こさないのはもちろん、なるべく一括払いの小額決済を繰り返していくことが重要です。クレジットカード会社は手数料によって利益を出しているため、利用回数が多いと優良顧客としてみなされやすくなるためです。
ほか、補足としてクレジットカードの審査が厳しくなる理由として「金融商品の多重申し込み」は、多くの人がハマってしまいやすいので気をつけましょう。具体的に説明すると、短期間(半年)の間に、カードやショッピングローン、カードローンの申し込みをいくつもしてしまうと」「多重申込」になります。
審査の緩い「ヤングゴールドカード」に申し込む
上記項目で解説したように、審査を通すには審査のゆるいクレジットカードに申し込むのが一番です。たとえば、20代向けのいわゆる「ヤングゴールドカード」であればだいたい審査が甘くなることが多いので、狙ってみると良いでしょう。
以下、「ヤングゴールドカード」と呼ばれるカードの一例を紹介しておきます。
- 三菱UFJカード ゴールドプレステージ
- Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
- JCB GOLD EXTAGE
20代限定のものから、単純に申し込み数を増やすために「20代向け」と銘打っているカードまでさまざまですが、ゴールドカードを手に入れたい方はこのあたりのカードを狙ってみると良いでしょう。
おすすめゴールドカード
おすすめゴールドカードを紹介します。
ポイントが貯まりやすいゴールドカード
ゴールドカードを使ってポイントをたくさん貯めたいという人におすすめのカードがこちらです。
オリコカードザポイントプレミアムゴールド
Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD
カードの特徴
オリコモールを経由して楽天やamazonなどのショップでカード利用をすることで、ポイント還元率が1.5%加算され、電子マネーの利用でも0.5%のポイントが加算される高還元率カード
発行会社 | オリエントコーポレーション | ポイント還元率 | 1.0% |
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年会費 | 1,986円(税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高2,000万円(自動付帯) 国内旅行傷害保険1,000万円(利用付帯) ショッピング保険 最高100万円 |
電子マネー | iD、QUICPay | ポイント | オリコポイント |
年会費が安いゴールドカードとしても紹介したオリコカードザポイントプレミアムゴールドはポイント還元率の高さが特徴です。
最低でも1%で、入会後6か月まではポイント還元率2.0%となり、クレジットカードの中でもトップクラスのポイント還元率です。オリコカードザポイントプレミアムゴールドのポイント還元の特徴は以下の通りです。
- 入会後6ヶ月間はポイント還元率2.0%
- オリコモール利用で1%加算
- 電子マネー利用で0.5%加算
- リボ払い利用で0.5%加算
ステータス性が高いゴールドカード
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(アメックスゴールド)
カードの特徴
充実の保険内容だけでなく、ホテルやレストランの優待や、世界中の空港ラウンジの利用ができるプライオリティパスが無料で利用できるなど、アメックスならではのサービスが豊富
発行会社 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル | ポイント還元率 | 1.0% |
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年会費 | 31,900円 (税込) | 付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1億円 国内旅行傷害保険最高5,000万円 ショッピング保険最高500万円 航空便遅延費用補償最高40,000円 |
電子マネー | 楽天Edy、SMART ICOCA、モバイルSuica | ポイント | メンバーシップ・リワード |
ステータス重視のゴールドカードと聞いて、真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。アメリカンエキスプレスゴールドカードは世界中どこへ行っても自信を持って提示できるゴールドカードです。
他のゴールドカードに比べて、特典内容も充実しています。海外旅行保険が最高1億円までの補償がついていたり、プライオリティパスが無料で発行できるので、世界中の1,000か所以上の空港ラウンジを利用できます。
また、ゴールド会員専用デスクを利用すると、レストランやホテルの予約をすることができます。このほかにも海外旅行での手荷物宅配サービスなど様々なゴールド会員の特別なサービスがあります。
年会費が安いゴールドカード
ゴールドカードを持ちたいけれど、年会費の高さが気になってなかなか作れないという人におすすめなのがこちらのゴールドカードです。
三菱UFJカード ゴールドプレステージ
カードの特徴
三菱UFJニコスが発行する安定した収入のある人であれば18歳以上から申し込み資格があり、年会費も格安のゴールドカード。銀聯カードブランドも選択可能
発行会社 | 三菱UFJニコス | ポイント還元率 | 0.4% |
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年会費 | 年会費11,000円(初年度無料) | 付帯保険 | 海外・国内旅行傷害保険が最高5,000万円 ショッピング保険300万円 |
電子マネー | Applepay、楽天Edy、モバイルSuica | ポイント | グローバルポイント |
ゴールドカードの年会費はといえば1万円以上はするだろうなんて思う人も多いのではないでしょうか。MUFGカードゴールドの年会費は驚異の1,905円なんです。
ゴールドカードとは思えない安さなのにもかかわらず、さらに初年度年会費無料という特典付き。コストパフォーマンスは最強クラスのゴールドカードです。
旅行保険は国内海外ともに最高2,000万円までの補償付きです。また、利用限度額は最高200万円まで使えるので、ゴールドカードとして十分な機能です。さらに発行までにかかる日数が短いのも特徴です。住んでる地域や審査の状況によって変わりますが、最短で翌日に発行される場合もあります。