学生の方が車の免許を取ると必要になってくるのがETCカードです。
ETCカードはクレジットカードの追加カードとしても作る事ができ、高速道路の通行料金が割引になったり、料金所をスムーズに通行できるなど様々なメリットがあります。
今回は、ETCカードの基礎知識や学生や未成年のETCカードの作り方、ETCカードのメリットやデメリットなどを分かりやすく紹介していきます。
目次
ETCカードは18歳以上から
ETCカードはクレジットカード同様で申し込みの年齢は18歳以上となっており、未成年と高校生の発行は出来ません。
ですが、18歳以上の大学生や専門学生なら発行できます。
5月生まれなどの早めに誕生日がくる高校生で、運転免許証を持っていたとしても高校を卒業するまではETCカードの発行はできないことになります。
ETCカードはクレカと一緒の清算形態
ETCで利用した料金はETCカードに登録してある銀行口座から翌月に引き落とされるため、基本的にはクレジットカードの利用の仕方と一緒になります。
実際の支払いはカード会社が行うため、利用料金の引き落としが出来ない場合や、貸し倒れのリスクを回避するために収入の安定しない方には発行を控えています。
特に、お金の貸付に当たるローンなどは民法でも禁じられています。
18歳未満は収入の安定性などの観点からETCカードの発行をしていません。クレジットカードも同様です。
ETCカードとは?
ETCカードとは、高速道路などの有料道路を通行する際に料金を支払うためのカードです。
ETCカードの使い方は車に取り付けたETC車載器にカードをセットするだけという手軽さで、ETCカードを利用して有料道路を通行すると割引料金が適用されるなど、従来のように現金で通行料金を支払うよりもお得な特典を受ける事ができるのが特徴です。
車の免許を取ると帰省やレジャーで高速道路を利用する機会も増えますが、ETCの普及率は国土交通省の調べによると94.4%と、今では約9割以上のドライバーがETCを利用しています。
ETC車載器の導入コストこそかかりますが、長い目で見るとお得なサービスといえるでしょう。
ETCカードを利用するメリット
ETC割引が適用される
ETCを利用する上でも一番大きなメリットはETC割引料金が適用されるという点です。
通行するエリアや時間帯によって割引率は異なりますが、最大で50%もの割引が受けられるので交通費の節約になります。
例えば、友達同士で相乗りをして通行料金を割り勘にすれば高速バスより安く移動する事もできるでしょう。
主なETC割引は深夜の通行料金が30%割引になる深夜割引、休日は地方の通行料金が30%割引になる休日割引(普通車と軽自動車のみ対象)、通勤時間帯の地方高速が最大50%割引きになる平日朝夕割引(ETCマイレージサービスへの登録が必要)などとなっています。
クレジットカードとETCマイレージサービスのポイントの二重取りができる
クレジットカードの追加カードとして発行したETCカードは、ショッピングと同様にETCの利用でもクレジットカードのポイントがたまります。
これだけでも還元率が1%のカードなら100円につき1円相当のポイントがたまるのでお得ですが、ETCには利用に応じてポイントが付与される「ETCマイレージサービス」というサービスがあり、ポイントの二重取りができるのです。
ETCマイレージサービスでは東日本・中日本・西日本の高速道路なら通行料金10円ごとに1ポイントがたまり、10,000円の通行料金でたまった1,000ポイントを500円分の通行料金として使う事ができます。
10,000円を還元率1%のクレジットカードで支払うと100円分のポイントもたまるため、合わせて600円もお得になる計算です。
ETCマイレージサービスを利用するにはインターネットか郵送での登録が必要となり、申し込みの際にはETCカード番号や車両番号、車載機の管理番号を記入するので予め控えておきましょう。
登録や年会費は無料なので、免許を取得してETCを利用するなら登録しておかないと損です。
ETCカードの種類
大きく分けてETCカードにはクレジットカード会社が発行している「ETCカード」と、高速道路会社が発行している「ETCパーソナルカード」という二つのカードがあります。
また、クレジットカード会社が発行するETCカードにも二つの種類があるので注意しましょう。
学生のうちはカード審査に通りやすいのでカード会社が発行するETCカードを作るのがおすすめです。
クレジットカード一体型
その名前の通り、クレジットカードとETCカードが一体となっていて一枚二役なのが「クレジットカード一体型」の特徴です。
ETCカードとしてもクレジットカードとしても使えるので普段はショッピングに、レジャーの際はETCカードとして使う事ができます。
便利な反面、車載器からの頻繁な抜き差しによってカードが劣化しやすいというデメリットがあり、盗難に遭った際には不正利用されるリスクも高いので、車から離れる際はたとえ短時間でも肌身離さず携帯しておきましょう。
料金所の近くでETCカードを抜くのは厳禁ですが、通行中の高速道路にあるサービスエリアでETCカードを抜く事は問題ありません。
ETC専用カード
ETC専用カードもカード会社が発行しているカードですが、クレジットカードとは別に追加発行するタイプのカードです。
クレジットカードとしては使えず、ETC通行料金の支払いにのみ使う事ができます。すでにETCカードの追加発行に対応しているクレジットカードを持っていれば簡単な手続きで発行でき、急ぎでETCカードを作りたい時にも便利です。
カード会社によってはETC専用カードの発行時に手数料がかかったり、年会費が発生するカードもあります。
ETCパーソナルカード
高速道路会社6社が共同で発行しているETCパーソナルカードは、デポジットと呼ばれる保証金を預託する事でETCを利用でき、通行料金は銀行口座からの引き落としとなります。
デポジットは平均利用月額の4か月分を納めなくてはいけないため、例えば月に5,000円の利用でも最低20,000円と、まとまったお金を用意しづらい学生の方にとっては高額になるのがデメリットです。
カード会社のETCカードを作る際にネックとなる入会審査なしで作れるので、カード審査に通らない方に向いています。
ETCカードの作り方・申し込み方法
クレジットカード一体型の場合
クレジットカード一体型ETCカードを作る場合は、カードの申し込みを一から行う必要があります。
カード会社の公式サイトにある申し込みフォームやカード会社のカウンターなどで申し込み、入会審査を経て審査に通過するとカードが発行されます。
申し込みの際、職業欄にはアルバイトをしていても学生のうちは「学生」と記入した方が審査では有利です。
インターネットか店頭で申し込み、店頭でカードを受け取ると最短でカードを発行できるのが一般的ですが、申し込み方法やカードの受け取り方法はカード会社によって異なります。
18歳から親権者の同意なしで申し込みが可能に
20歳が成人年齢だった時には、18歳、19歳は親権者の同意が必須でした。
しかし、2022年4月1日より成人年齢が18歳に引き下げられた影響で、18歳から親権者の同意なしでクレジットカードを申し込めるようになりました。
同意が必須ではなくなりましたが、リボ払いに気をつけるなど、親などの身近な人にクレジットカードの最低限な知識を聞いておくようにしましょう。
18歳では限度額が低めに設定されるとはいえ、気が付けば数万円分の無駄なお金を支払う可能性もあります。
ETC専用カードの場合
ETCカード専用カードの作り方は、クレジットカードを持っていなければ一から申し込みを行い、すでにカードを持っていれば追加カードとして申し込みます。
多くのカード会社ではインターネットの会員ページからカードを追加発行ができるようになっているのでチェックしてみましょう。
合宿や旅行で今すぐETCカードを作りたい時、最短即日発行や最短3営業日発行というカードでも同時にETCカードを申し込むと発行までの日数が延びる場合があるので注意が必要です。
ETCパーソナルカードの場合
ETCパーソナルカードの申し込みにはサービスエリアなどに設置されている申込書が必要となります。
免許を取りたてでサービスエリアに行く機会がないなど、申込書が手に入らない場合は事務局(044-870-7333)に電話をして取り寄せる事も可能です。
申込書に必要事項を記入して郵送すると後日デポジットの払込み取扱票が届くので郵便局かコンビニで支払います。
約2週間後に郵送でカードが届き、届いたカードはその日から利用可能です。
なお、申し込みには本人確認書類と銀行口座が必要となります。
学生や未成年でも作れるおすすめクレジットカード
三井住友カード
三井住友カード(NL)
カードの特徴
世界シェアNo.1のVisaブランド。初めてクレジットカードを持つ人でも安心して利用できるセキュリティ性が高い「銀行系カード」のジャンルに入る。
発行会社 | 三井住友カード株式会社 | ポイント還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 付帯保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
電子マネー | iD、PiTaPa、WAON(ApplePay利用可能) | ポイント | Vポイント |
発行会社は三井住友カード株式会社で、優れたブランド力が魅力のクレジットカードです。
セキュリティに関しても、早くからICチップ搭載のカード発行・不正利用の探知システムの採用など積極的に展開しています。
200円(税込)につき1ポイントが付与されるので、還元率は0.5%となっています。
ポイントの貯めやすさに関しても、「ポイントUPモール」というサイトを経由してネットショッピングをすることで数倍お得な還元率になり、「ココイコ!」というサイトでエントリーしてから対象のお店でショッピングをするとキャッシュバックやポイント還元率UPといった特典を受けることも可能です。
楽天カード
楽天カード
カードの特徴
新規入会&利用で5,000円分のポイントプレゼントキャンペーン中!通常ポイント還元率が高いうえに、楽天市場や楽天トラベルなどの楽天サービスでポイントがたまりやすい。
楽天カードは年会費永年無料で学生でも作れるクレジットカードです。カードで旅行代金を支払うと最高2,000万円まで海外旅行保険の補償があるため海外旅行や留学にもおすすめです。
ETCカードの年会費は550円(税込)かかりますが、通行料金100円につき1円分のポイントがたまり、ガソリンスタンドのENEOSではポイント2倍となります。
楽天カードのETCカードは楽天e-NAVIから申し込み可能です。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
カードの特徴
26歳まで年会費無料で持てるアメックス。海外旅行傷害保険が自動付帯で、セゾンポイントモールを経由してネットショッピングをすればポイントが最大25倍になるなど、お得なサービスも盛りだくさん
発行会社 | 株式会社クレディセゾン | ポイント還元率 | 0.5% |
---|---|---|---|
年会費 | 初年度無料(2年目以降 税込3,300円) 26歳未満は年会費無料 |
付帯保険 | 最高3,000万円(自動付帯) |
電子マネー | iD、QuicPay | ポイント | 永久不滅ポイント |
セゾンブルーアメックス(セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード)は初年度年会費無料で翌年度以降は3,300円(税込)ですが、25歳以下ならキャンペーンで年会費無料となります。
カードを所有しているだけで適用される海外旅行保険と、カード利用で補償がある国内旅行保険が付帯し、海外利用分はポイント2倍・手荷物無料宅配サービスなど海外旅行や留学の際にもおすすめです。