dカードの利用限度額を増額する方法や審査にかかる時間について

dカードの利用限度額が足りない場合は増額することが可能です。
利用限度額を増額するには審査があり、時間もかかるので旅行などでdカードを利用する予定がある場合は時間に余裕をもって申し込む必要があります。

そこで今回は、dカードの利用限度額を確認する方法や増額する方法と注意点、審査にかかる時間などについて分かりやすくまとめました。

dカードの利用限度額とは？

dカードの利用限度額とは、その名が示す通りdカードで使える限度額のことです。
利用限度額を超えて（オーバーして）dカードを使うことはできず、利用限度額を使いきってしまった場合は支払いを終えて利用限度額が回復するのを待たなければいけません。

dカードには、以下のような「枠」があり、それぞれ利用限度額が設定されています。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

総利用枠（利用限度額）

総利用枠（利用限度額）とは、支払いに利用する「ショッピング枠」とお金を借りられる「キャッシング枠」など、dカードで利用できる全ての枠の合計（総枠）です。
総利用枠（利用限度額）の中に「ショッピング枠」や「キャッシング枠」などが含まれています。

カード利用枠（カードショッピング・ショッピング枠）

カード利用枠（カードショッピング）とは「ショッピング枠」とも呼ばれ、買い物や料金の支払いなどに利用できる枠のことです。
カード利用枠（カードショッピング）の中には更に「リボ払い」で利用できる枠や、「分割払い」や「ボーナス払い」で利用する枠（割賦払い利用可能枠）も含まれています。

キャッシング利用枠（キャッシング枠）

キャッシング枠を設定している場合はキャッシング利用枠（キャッシング枠）も存在します。
dカードを使ってお金を借りられるキャッシュサービスに利用するための枠で、キャッシング利用枠の中には「キャッシングリボ」や「海外キャッシュサービス」で利用する枠も含まれています。

キャッシング枠はショッピング枠の中に含まれているので、キャッシング枠を多く利用した場合はその分ショッピング枠が減ってしまう点には注意しましょう。

dカードの利用枠は家族カードを含めた使用者全員の利用分を対象とし、カードの利用後まだ引き落とされていない「利用残高合計」の上限金額として設定されています。
1か月に使える利用上限金額ではない点には注意しましょう。

dカードの利用限度額はいくら？

dカードの利用限度額はいくら？と疑問に思っている方も多いでしょう。
dカードの利用限度額は他社のカードのように公式サイトには記載されておらず、個人（個々）の収入やローンの有無、信用力などによってカード会社が審査の上、初期設定を行います。

カード審査の際にはカードやローンの利用状況や他社からの借り入れ状況もチェックされるので、すでに借り入れがある場合や、利用状況に問題がある場合は利用限度額が低く設定されたり、審査に落ちてしまう場合もあるので注意しましょう。

dカードの利用限度額を確認する方法

dカードの利用限度額を確認したい場合、dカードが届いた際の台紙や、インターネットのdカード会員ページから確認することができます。

dアカウントでログインして確認を行ってください。
ログイン後に表示される「設定・よくある質問」の項目から「各種設定」に進み「ご利用状況確認」を選択しましょう。

その後に「ご利用可能額照会」に進むと「総利用枠」として利用限度額が表示されます。

dカードの利用限度額を使いきった場合はいつ回復する？

dカードの利用限度額のうち、ショッピング枠（カードショッピング）の利用限度額が回復するのは原則として「毎月10日」です。
キャッシング利用枠に関しては、カード会社が金融機関からの引き落としを確認してからの回復となります。

利用状況によって自動的に利用限度額が引き上げになる場合も

最初のうちは利用限度額が少なくても、dカードの利用状況によってカード会社側から自動的に引き上げの案内が届くこともあります。
これは、主にdカードの利用額が多い場合に引き上げられるもので、一度引き上げられた利用限度額が更に引き上げとなるケースもあるのです。

dカードの利用限度額を増額する際の注意点

dカードの利用限度額が足りない場合、申し込みを行って増額（引き上げ）することができます。
dカードの場合は最高100万円・dカード GOLDの場合は300万円まで引き上げが可能です。

できるのは「一時的な増額」と「継続的な増額」の2通りで、旅行などの目的があってその期間だけ利用限度額を引き上げたい場合は「一時的な増額」を選び、毎月利用限度額が足りなくなる場合は「継続的な増額」を行うと良いでしょう。
ただし、審査結果によっては希望枠まで引き上げられない場合もあります。

キャッシング枠の引き上げ（増枠）は別途手続きが必要

キャッシング枠を引き上げたい場合は、別途手続きが必要です。
ショッピング枠を引き上げても同時にキャッシング枠は引き上げられないので注意しましょう。

キャッシング枠の引き上げはインターネットのdカード公式サイト内「キャッシングリボ ご利用枠の設定・増枠」から手続きが可能です。
キャッシング枠を引き上げる場合は収入証明書類（年収証明書類）の提出が求められるケースもあるので気を付けてください。
キャッシング枠の引き上げ（増枠）にも審査があり、審査結果が出るまでに7営業日程度かかります。

利用限度額の増額には審査がある

利用限度額の増額（引き上げ）には審査があり、カードの利用状況などによっては増額できないケースや、最悪の場合はカードが強制解約となってしまう恐れもあるので注意が必要です。
例えば、dカードを含めたクレジットカードやローンで延滞を起こして信用情報（クレジットヒストリー）に傷が付いている場合は増額審査に落ちる可能性が出てきます。

これは、利用限度額の増額を申し込んだ際の審査で信用情報の照会が行われるためで、最悪の場合は増額の申し込みをきっかけに金融事故（ブラック）が発覚してdカードが強制解約となることも考えられるので気を付けてください。

年収や勤務先が変わっている場合は減額される恐れも

dカードを申し込んだ時と比較して、年収や勤務先（職業）が変わっている場合も注意が必要です。
年収が減っていたり、正社員だったのが退職しているなど、収入の状況に変化がある場合は利用限度額を減額されたり、キャッシングが利用できなくなる恐れもあります。

キャッシングは年収の3分の1以下に借り入れが制限される「総量規制」の対象となっているためで、収入がなければ利用できません。
だからといって、退職したのにカード会社には以前の勤務先を申告したままにしていると罪に問われる恐れがあるので気を付けましょう。

退職して無職になっても、支払いを延滞するなどのトラブルがなければそのままカードを使い続けることは可能です。

dカードの利用限度額を増額する方法

ここでは、dカードの利用限度額を増額する方法（手順）を解説していきます。
一時的な増額・継続的な増額どちらの場合もインターネットから申し込みが可能です。

クレジットカードご利用枠一時引き上げ（一時的な増額）

一時的に利用限度額を引き上げたい場合は、利用の2日前までに申し込む必要があります。
申し込みはインターネットのdカード会員サイトから行ってください。

パソコンのほか、スマートフォンからも手続きが可能です。

リボ払い・分割払い（2回払い・ボーナス一括払いを含む）・キャッシング枠は引き上げの対象外となるので注意してください。
商品の仕入れや営業目的の立て替えも引き上げの対象外です。

学生や未成年の場合は電話で申し込む

学生・未成年の方や、前回の引き上げ終了から間もない方はインターネットからの申し込みができないので、電話で申し込んでください。
問い合わせ先の電話番号は以下の通りです。

電話が繋がったら自動音声ガイダンスに沿って「4」「4」「5」をプッシュして「ご利用枠のご相談」に繋げてください。
受付時間は10時～20時（年中無休）ですが、一部業務は18時までとなっています。

クレジットカードご利用枠引き上げ（継続的な増額）

継続的に利用限度額を引き上げたい場合、入会後半年未満の方・学生や未成年の方・家族会員の方は申し込みができないので注意しましょう。
引き上げは10万円以上10万円単位で申し込みが可能です。

継続的な増額の場合、リボ払い・分割払いの利用枠はカード会社が設定します。
手続きはインターネットのdカード会員サイトから行ってください。

dカードの利用限度額の増額審査にかかる時間

dカードの利用限度額の増額審査にかかる時間は以下の通りです。

一時的な増額の審査時間は公式サイトに記載されていませんが、利用の2日前までの申し込みが推奨されています。
審査結果が気になる場合はインターネットで総利用枠の確認を行うと良いでしょう。

継続的な増額の場合、審査結果は約1週間～2週間後に書面で送られてきます。

家族カードを発行している場合は本会員の利用限度額と共通になる

dカードで家族カードを発行している場合、家族カードの利用限度額は本会員の利用限度額と共有する形になります。
例えば本会員のdカードが利用限度額80万円の場合、家族カードの利用限度額も同じ80万円となり、家族カードを2枚発行している場合は本会員を含めた3枚のカードで80万円の利用限度額を分け合うことになるので注意しましょう。

家族カードで利用限度額を使いきってしまった場合、本会員のカードは利用できず、その逆のパターンもあり得るので気を付けてください。
このため、利用限度額を引き上げた場合は家族カードの利用限度額も引き上げの対象となります。