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日本橋を医療イノベーションの拠点に 医療×異分野を若者から発信!

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みなさんは日本橋と聞くとどのようなことを思い浮かべますか?

五街道の始点、老舗が集まる街など様々なイメージがあると思いますが、実は日本橋は日本有数の医療、製薬の街でもあります。そんな日本橋を医療イノベーションの拠点にしようと活動している学生がいることをみなさんはご存知でしょうか。

今回インタビューしたのは、慶應義塾大学環境情報学部4年生の松崎裕太さん。日本橋を医療イノベーションの拠点にするために活動されており、7月4日には日本橋でMedical Innovators Summit 2015というイベントを実施するそうです。

松崎さんがなぜ医療に関わろうと思ったのか、イベントの開催に向けてどのようなことを考えているのかを聞きました。

松崎裕太プロフィール写真
松崎裕太(まつざき ゆうた)
慶應大学環境情報学部4年。桐朋高校出身。同校にて神経科学の研究をしながら人文科学領域や社会学領域などを学際的に学ぶ。 勉強をするだけでなく現場を見たいと感じ、NPOカタリバでボランティアとして活動。枠にはめて教えつけるだけの学校教育に違和感を抱き、イノベーションを起こすことが出来る人材を育成したいと考えるようになる。 現在は日本橋から医療×異分野を発信。医療イノベーションを担う人材の発掘に取り組む。

自分のやりたいことが分からなかった高校時代

――大学では神経科学の研究をしながら社会制度を勉強しているとのことですが、そういうことを勉強しようと思うようになったきっかけはありますか?

僕は小中高一貫校出身で、大学に行くのがあたりまえという環境で育ちました。進学校ということもあって、自分の居場所を確保するためには勉強をしないといけなくて、周りに認められるためにずっと勉強をやってきたという感じでした。

当時は行きたい大学はあったけど、自分がやりたいことはなにか分かりませんでした。結局、第一志望の大学にも落ちてしまって、それで今の大学に入ったんだけど、自分が何をやりたいのかが結局わからなくて、入ってすぐ大学を一年間休学しました。半ばひきこもり状態です。

その期間に自分がやりたいことってなんだろうっていうことを考えました。自分は人に認められるがために勉強をしてきた結果、自分がやりたいことを見失ってしまい、ひきこもりのような状態になってしまった。

自分自身がそういう思いをしたから、まずは自分の心のメカニズムを知りたいと思ったんです。そして、自分を治療することをロールモデルとして、より多くの人を救いたい。生きづらさを感じている人を減らしていきたいと考えるようになりました。

松崎裕太さん画像

――なるほど。自分の辛い体験と向き合うことで、やりたいことが見えてきたんですね。

元々は精神科医になろうかなと悩んでいた時期もありました。ただ、精神科医って一人ひとりの治療をすることはできるけど、もしなにかしらの社会的な原因でその精神疾患が生まれたとしたら、自分一人が精神科医になったところで患者さんは増え続けていく一方だと思いました。

どんどんそういった患者さんが増えていくことを考えたら、より多くの人を救うためには、生きづらさのメカニズムを明らかにして、それを社会制度、社会実践、ビジネスなりに活かすことで社会にある精神疾患を生み出す根本原因を解決したい、と考えるようになりました。

それなら生きづらさを抱えている人を解決する、のではなくて、そもそも生きづらさのない社会を作ることができるので、それがベストだと思ったんです。それで、医学の研究をしながら、社会制度を両方学べる大学に行きたいなと思ったら、たまたま休学していた慶應SFCがそういう大学だったから復学したという感じですね。

医学×異分野に感じた可能性

――医学を単体で学ぶのではなく、医学×社会制度という形で、異分野と結びつけて学ぶ道を選んだんですね。そのように医学を異分野と結びつけて考えることは、社会にとってどのようなメリットが有るのでしょうか。

どうしても1つの分野の研究を進めていくだけだと、1つの分野の視点で問題を捉えがちだと思っています。そうではなく、様々な分野を学び、他の分野からアプローチを取ることで、解決出来なかった問題が簡単に解決できる可能性と出会えると自分は考えています。例えば、医学で解決されてない問題がITの技術を使ったらすぐ解決するかもしれないですよね。

医学の問題だから医学のアプローチから考えなきゃいけないんじゃなくて、もっといろんな視点から技術を使って医療の問題を考えられないかなと思うんです。そうしたら、もっといい医学、医療、ライフサイエンスが、実現するんじゃないかなと思います。

ただ今の高校、大学の教育環境を見ると、まだまだ学際的に勉強出来る場は限られていると思っていて。是非、医学部の人には医学以外の視点も持って欲しいし、医学部じゃない人にも医学の研究だったり、ビジネスだったりに取り組んで欲しいと思っています。

松崎裕太さん画像

――なるほど。医学×異分野、面白いですね。7月4日に日本橋で開催されるMedical Innovators Summit 2015も医学×異分野を盛り上げるための取り組みということでしょうか。

そうです。実際に、医療×異分野というステージで一人ひとり活動している人はいっぱいいて、ただそういった人たちってポツン、ポツンといるだけで、なかなか一堂に集結してくれることって無いなって。だから今回そういった、医療×異分野で実際に最先端を走っている人たちをイベントに集めて、ディスカッションしていきたいなと思っています。

なので、もちろん医学系の方も参加して欲しいんですが、今ITの方々とか、今後医療ベンチャーが台頭してくるとも言われているので、いわゆるベンチャー系の方々にも来ていただきたいです。あと、医療×アートも今回イベントに盛り込んでいるので、デザイン関係の人にも来て欲しいですね。

けど、なにより、「自分は医療に関係ないんじゃないかな?」「この分野どうやったら医療に活かせるんだろう?」っていう人ほど是非来て欲しいです。

そういった分野こそ、新しい組み合わせを創り出し、これから医療イノベーションを起こしていく可能性があるのかなと思っているので、ぜひまだ医療の取り組みがない分野、取り組みが少ない分野の人たちに来て欲しいですね。マニアックな分野の人ほど足を運んでいただきたいなと思っています。

――そういうどんな分野の人達が訪れても、なにか発見がある、なにか持ち帰ることができる、そういうイベントになっているということですね。

そうですね。ライフサイエンスって、人間の命と関係することで、それと無関係の学問ってないと思うんです。だからこそ分野を問わず、これからのライフサイエンスを担っていく方々に是非遊びに来て欲しいですね。

医療イノベーションを日本橋から

――今回のイベントは日本橋で開催するということですが、日本橋という場所にこだわりなどはあるんでしょうか。日本橋というと東海道などをイメージし、歴史のある街というイメージです。医療に関係する街というイメージはあまり持ったことがないんですが、実際はどのようなところなんでしょうか。

日本橋って、今言ってくれたとおり東海道とかいろんな道が走っていたり、道路元標っていうのがあって、色々な道の始点、スタート地点だそうです。だから昔からいろんな交流の拠点で、何においても始まりの場所だと聞きました。あと、日本橋は薬祖神を祀る神社があって、いろんな製薬企業も集まっているようです。なので、日本橋は歴史的に見ても薬の街、医療の街、健康の街なんです。

日本橋

日本橋にある日本国道路元標

――そのように歴史のある街日本橋で、松崎さん達のような若者が医療イノベーションを盛り上げていくということはどのような意味合いを持つと思いますか。

これから医療イノベーションが求められるっていうことが色々なところで言われていて、その医療イノベーションを誰が担うかといったら、もちろん大手企業も担っていくけれども、やはりこれからの時代をつくっていく若者こそが担わなければならないんじゃないかと思っています。だからこそ今回のイベントでは、若者同士で熱く語り合いたいです。

――なるほど。イベントが楽しみですね。最後に、記事を読んでいる人に向けて一言お願いします。

今総勢20人近くのメンバーでいろんな方々、著名な方々にお声をかけながらイベントを作っています。

日本橋以外では味わえない、見ることの出来ない対談とか、コラボレーションとか、真新しいセッションを組んでいるので、ぜひとも「これからの未来、私が創っていくんだ!」という気概を持った若者の人たちに足を運んで欲しいです!

――ありがとうございました!

ありがとうございました。

7月4日は日本橋に集合!

今回話を伺った松崎裕太さん。医療×異分野の可能性をアツく語られていたのが印象的でした。自分自身、医療についてはドラマや漫画で身につけた知識しかないのですが、異分野に関わる人間として医療に何らかの形で貢献できるかもしれないなと感じました。

7月4日に開催されるMedical Innovators Summit 2015には、医療はもちろん、様々な分野のトップクリエイターが集うそうなので必見ですね。医学生の方はもちろん、それ以外のみなさんも是非参加をご検討されてはいかがでしょうか。

Medical Innovators Summit 2015の詳細はコチラ

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