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大きな力に参加する ―無関心でない医療

公開日: : 最終更新日:2014/08/12

※この記事は、インタビュー記事 自分の意見を持つことの大切さを子供たちに伝えたいー模擬選挙推進ネットワーク事務局長 林大介 

のインタビュアー考察記事になっています。

初めに、自己紹介から。

こんにちは。

この度「M-Labo Social インタビュー企画」に参加させていただいております、聖路加国際大看護学部4年の組原と申します。

今回、模擬選挙活動などさまざまな方面でご活躍されている林大介さんにお話を伺って参りました。

それを踏まえ、インタビューを通して感じたことについて簡単に述べていきたいと思います。

 

無関心では済まされない

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  今回の林さんのお話の中で、私がとても強いメッセージ性を感じる言葉はこちらです。

 

「勝手に偉い人が決めたよね、で終わるのではなくて、私たちがそれを決める立場の人を選ぶということを意識する」(インタビュー記事より抜粋)

 

日本人の国民性もあるとは思いますが、法律の制定・改正や政治の動きについて、受け身で日々暮らしている人も多いのではないかと思います。

 

かく言う私も、別によく国会中継を見るとか、厚労省や看護協会などのHPを常にチェックしているというわけではありません。

むしろ政治には疎いし、正直普段はそういうことにはあまり触れずに過ごしています。

 

都内で実際に行われた模擬選挙の状況。 政治を子ども達やその家族にとって身近なものにする効果がある。 (写真:林大介さん提供)

都内で実際に行われた模擬選挙の状況。
政治を子ども達やその家族にとって身近なものにする効果がある。(写真:林大介さん提供)

 

でも、ふと思うときがあります。

 

消費税が8%に引き上げられました。それはなぜでしょう。どのような効果が期待できて、ゆくゆくはどうなるのでしょう。

小学校から英語教育が必修化されます。どれだけの効果が期待できるのでしょう。今までの時間割の、どの時間に組み込むのでしょう。

前期高齢者の医療費負担が本来の2割に引き上げられました。「本来の」とはなんでしょう。本来と現実の間では、何が起きていたのでしょう。

 

普段生活の中で耳にするニュースをとっても、純粋にこれだけの疑問がわくのではないでしょうか。

これらはすべてつい最近話題になった制度の改正についての話です。生活に与える影響が大きいので、メディアでもよく取り上げられるものばかりかと思います。

 

しかし実は、メディアには大きく取り上げられない法の制定や改正があります。

取り上げられないということは大した変化ではないのだろうと思われるかもしれませんが、生活に少なからず影響を及ぼすものばかりです。

 

政治や法律は、自分とはあまり関係ないと思って過ごしていても、私たちは気づかないところで政治や法律の影響を受けているのです。

 

それならば、自分たちの生活環境を、自分たちの消費活動を、自分たちが受ける社会保障を、自分たちにとって暮らしやすいものにしたいという思いがわいてはこないでしょうか。

 

 自分たちの暮らしに関係があることならば、無関心ではなく、ちょっと情報を集めてみたり、一票を投じたりすることで政治に参加することが大事なのではないのかなと思います。

 

医療現場を考える

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  ここまではどちらかというと一般市民の方にとってのお話になります。

地域での生活に関わる制度・法律は最重要ですが、私が主に考えるのは医療現場の、医療者の意識改革です。

 

 現在、医療現場における課題はいくつ挙げられるでしょうか。

それは病院によっても違うでしょうし、ひとつひとつ挙げていったらキリがないかもしれません。

 

その中で私が一番注目しているのが医師・看護師不足問題です。

これについてはすでに警鐘が鳴らされており、対策も練られているところではあるのですが、なかなか改善の方向を向かないのが現状です。

世間で大きく注目されている課題でもあるので、先行研究等による要因や対策、関連事項は多く存在するのですが、ここでは割愛します。

 

対策の一つとしてよく言われるのが、労働環境の改善です。つまり、すぐには辞めないような環境作りが求められるということです。

 

これはもしかしたら、病院・病棟によっては意識次第ですぐに変えられるところもあるのではないかと私は思うのです。(スタッフ数と診療報酬・経営のバランスに悩む病院は政策や法人単位での対策が必要となる場合があるのでまた別として)

 

良い医療には、きっと限界はありません。

さらによい環境、さらによい治療やケアを求めようと思ったら、病院や病棟といった小さな規模での変革もまた効果があるのではないかと思います。

 

大事なのは、一人一人の医療者が現状に甘んじず、変革に関わろうとする姿勢です。

 

林さんのお話では、自分たちのことを決めることに無関心でいてはいけないということでした。

医療者ならばさらにこれに「患者さんのこと」が加わってくるでしょう。

 

患者さんのことを思うなら、まずは医療者側の課題をクリアすることが先決だと私は思っています。

 

おわりに

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色々と書いてしまいましたが、私はまだ学部も卒業しない一学生でありもちろん臨床の現場で働いたこともありません。

しかし、今回のインタビュー記事を共有するにあたって、制度・体制などの面でも課題の多い医療現場に踏み出す医療者の卵としてのみなさんに、

患者さんへの治療・ケアを包み込む周りの環境について是非少し広い視野で意識を持ってもらえればと思い、僭越ながらこの文章を書かせていただきました。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

「医療×政治」

第一弾インタビュー記事 政治の現状を変える手段は自分でつくる!-NPO法人YouthCreate代表 原田謙介

 第二弾インタビュー記事 自分の意見を持つことの大切さを子供たちに伝えたいー模擬選挙推進ネットワーク事務局長 林大介 

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