*

震災当日、僕は屋久島にいた。10日後、被災地を歩いていた。その2

公開日: : 最終更新日:2014/02/01

その1(http://mlabo.net/wp/2013/11/371/)より続いております。

 

博多から関西の友人宅へ

博多で1夜過ごした僕らは、旅を続ける者、東京に帰る者、それぞれ別れて解散した。僕は1人、被災地に行くことを決心したものの、携帯(当時ガラケー)しかなく情報がほとんど入ってこなかった。

とにかく、被災地の状況把握と、ボランティアの募集状況、準備をしなければ。でも、東京に帰っては物資もないようだし、交通機関も止まってしまい、準備どころではなくなってしまう。

そこで、これから無くなりそうな電池などの物資を博多で調達し、高校の友人がいる関西で準備を進めることにした。さっそく連絡すると、「おう、いいよ、俺がいない時は鍵預けるから、パソコンでもなんでも使え」。こういう時は、理解ある友を頼るのが1番だ。

そうと決まれば、始発の電車で関西へ向かう。18切符を使い貧乏学生御用達の鈍行列車に揺られながら、何が必要か考えていた。食糧・水・テント・寝袋・簡易トイレ・地図・携帯充電機・ガス缶。。。。。とりあえず、生きるのには困らないようにしないと余計迷惑がかかってしまう。そのことには注意していた。

自分の装備は良さそうだ。問題はボランティアを受け入れているのか?ということだ。テレビによると、被災地に行くのはあまりよろしく無いように報道されているらしい。情報が錯綜していた。友人宅ではしっかりとネットで調べないといけない。

 

準備・準備・準備!!

 何事も、成功のカギは準備が8割。と登山で感じていたので、とにかく徹底的な情報収集と持ち物の買い出しをする。

友達のパソコンを借りて、東北各地のボランティアセンターのHPにアクセスし、現地情報・ボランティア募集を読んでピックアップしていく。赤十字のHPやアウトドアブランドのモンベルでも支援を募っていたが、一般ボランティアは整備されていなく、募集はまだであった。

後から考えれば、ピースボートや他NGOなどの募集はしていたかもしれないが、そこらへんの団体に関わった経験が無かったので探していなかった。他にもSNSなど、色んな情報があったらしいが、その頃は上手くネットで情報収集が出来ていなかったのだ。

各ボランティアセンターでは、基本的には県内のみの募集であり、県外からの募集はしていない状態であった。宿泊場所なども確保できないのだから当然だ。そこで、僕は”県外から募集””テントを張れる場所がある”という所を探すことにした。

すると、まだサイトさえも立ちあがっていないが、仙台の災害ボランティア情報に

【石巻市ボランティアセンター】
県外からボランティア可(自力で来て下さい)
石巻専修大学駐車場・陸上グランドにテント可(水道など無し)
電話復旧中、ボランティア詳細は現地にて

と書いているのを見つけた!!これだ!!ここに行けば何か出来る。
これを見つけた時、何か直観的な物を感じ、物資の準備に動き出しだした。

google-logo-on-display

 

 

とりあえず、7日間生きれるように

後は荷物の準備をしよう。これは、1週間登山で山に籠るのと一緒だから要領はわかっている。

だが、被災地では水の補給はできない、トイレも無いかも、充電も出来ず、雪が降るかも。ボランティア作業は汚れる。と、考えられる最低の状態にも耐えられるようにすることにした。最悪、行ってボランティアが出来なくても、被災地の物を消費して迷惑をかけるということだけはしないようにしたかった。

用意したのは以下の様なもの

「山岳用ザック(75~90L)」
・テント(山岳用)
・寝袋
・防寒着(衣類3セットほど)
・軽登山靴(底がある程度固く、雪でもOK、危険な瓦礫をあるいても怪我しない)
・食糧8日分(α米、フリーズドライなど)
・バーナー・ガス缶・コッフェルなど
・水14L(2L×7日)
・携帯トイレ
・乾電池
・ラジオ
・ヘッドライト×2
・カイロ(余分に救援用)

などなど。他に救援物資として、薬局をしている父親から医薬品を貰い、寄付することに。結果的には、周りのボランティアの人の体調管理に使ってもらったり、(ビタミン不足、風邪など)役に立つことが出来た。

食料は山でも良く食べている、熱湯を入れればできるα米とフリーズドライのカレーやおかず、あとは麺類を持参した。震災で災害用として広く知られるようになったが、山では結構メジャーなのである。軽いし。高いけど(笑)

610nKIHAVrL._SL500_AA300_ 422090

 

 

交通手段をどうする?

さて、ボランティアに行く場所と、自分の準備は出来た。でも、交通手段が無かった。まだ、震災から8日後などで飛行機はもちろんダメ、東北道も通れず、電車もダメ。新潟からどうにか回っていくことを考えていた。

すると、3月20日に、東北道が少し修復され家族や親戚の安否確認をするなどの為に、3台のみ新宿~仙台にバスが出るという。これは!と思い、予約ページに行くが、募集開始1時間で埋まってしまったらしい。

また、同じく3月20日に仙台~石巻のバスが1日数本だけ復活するようで、仙台にさえ行ければ、石巻に何とかいけるという状態であった。さてどうしよう?

こういうときは、呟いてみよう。自分で考えていてもしょうがない。発信してみよう。

僕は、当時使っていたSNSのmixi日記で今の現状と気持ち、そして、交通手段バスのことを書いてみた。

すると・・・・・・

 

神は舞い降りたのである。

つづく

関連記事

IMG_9460

呪術師と惚れ薬

なんだか売れないラノベのタイトルのようだが、アフリカの小国・マラウィでの出来事である。   読者

記事を読む

IMG_6514

キベラスラム訪問記

スーダン、エチオピアでおよそ二ヶ月過ごした後、41時間バスに乗り続け、赤道を越え、ケニアに辿り着いた

記事を読む

IMG_1095

「なんとかなる」力

マラウィの首都、リロングウェ。 ここに到着したのは3日前だが、一国の首都とは思えぬその混沌っぷ

記事を読む

IMG_6856

キスム訪問記

ケニアの首都ナイロビにかれこれ計40日近く滞在、というバックパッカーとは思えぬ長期滞在生活終盤戦のこ

記事を読む

okinawa

自分が患者になるとは思ってもいなかった その2

決意の一歩 その1(http://mlabo.net/wp/2013/11/565/)で書いたよう

記事を読む

b24a18a6

雪かきをして、当たり前を考える

あなたの家の前の道は、雪かきをされていますか? されていたら、誰がしてくれのでしょうか? 自分が

記事を読む

12106_10151191965802857_2094287744_n

Cycling Africa 〜DAY 2〜

 医学生のアフリカ旅|旅の始まりはこちらへ「1年間休学させてください」ナミビアから南アフリカ共和国ま

記事を読む

Adicca5x4_08

医学生が語る「瞑想」の魅力

随分と昔の個人ブログからの転載になるが、2012年3月の出国直前、僕がヴィパッサナー瞑想に行った時の

記事を読む

image

Cycling Africa 〜DAY 4〜

医学生のアフリカ旅|旅の始まりはこちらへ「1年間休学させてください」 ナミビアから南アフリカ共和国

記事を読む

IMG_0194

ゾンバ中央病院で。

「ゾンバへ行くのならゾンバ中央病院でインターンしてくるといい。当時の同僚がまだいるから、『ドクタース

記事を読む

IMG_3141
医師に英語は必要か?

医師に英語は必要か? 医者であれば、英語を話せて当たり前じゃない

IMG_0047_rs
治験を紹介されるまでに知っておきたい、メリット・デメリットの考え方

Medical Warriorsの代表である長谷山貴博。治験に

e98e5089cd6e99f5f2528c6b61d167fa195cb8af
難病患者による、難病患者のための「Dr.NEAR」クラウドファンディング開始

難病患者さんがどんなことに困っているか知っていますか? 前に、人

寿司??
「米1粒の寿司握れ」これが医師採用試験!?医学生の反応や病院側の求める人材とは?

こんにちは。医学生の大塚勇輝です。 先週、Yahooニュースのト

www_aisei_co_jp_Portals_0_images_pages_user_efforts_magazine_HGM17_pdf
全ページが中吊り広告!?『ヘルス・グラフィックマガジン』の作製者に聞く、熱のあるフリーマガジンの作り方

「なんだ・・・このクオリティーの高さは!」このフリーマガジンを見たほと

→もっと見る

PAGE TOP ↑