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研修医一年目 迷走

公開日: : 最終更新日:2015/01/19

今年になって特に、将来自分が何をしたいのかわからない。

臨床に関わらせてもらいながら

 「こんなことして(その人にとって/社会的に)どれくらい意味があるのだろう?」

とか

 「これは本当に自分がやりたいことなのか?」

と醒めた視点を持つ時がある一方で、そういう俯瞰を手放して目の前の自分の仕事に夢中になる時がある。

適当な進路を決めて専門の道を突き進めば、きっとこういう風にしてどんどん時が過ぎて、現状の自分に妥協し続けるようになる。果ては自分が妥協していることにすら気づかなくなっていくのだろうと思う。

「本当に自分が成し遂げたいこと」や自分の夢、社会的使命のことを見つける必要があると焦ってる。それはなかなか難しくても、「自分が本当にやりたいこと」に将来つながる道を選択したいと思ってしまう。とにかく焦ってる。

また、今の時間は一つのことに打ち込む時期でもないと思っている。研修医は月単位で次々と診療科が変わる。自分が将来進まない科がほとんどだし、正直あまり興味のない科もある。

 

一つ言い訳をしておくと、僕の中で「打ち込む」ということは「とことん打ち込む」ということだ。大学受験のために勉強に打ち込んだときのように。そして大学時代にアメフトに打ち込んだときのように。並大抵の打ち込み方ではない。

自分の人生を振り返った時、何かに打ち込めていた時期はかなり限られている。それ以外の時はたいていふわふわしている。今もふわふわしている気がするが、そのことを自覚しているという点で決定的に違う。

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今の自分は一つのことに打ち込めないからといって、適当にふわふわ生きているわけではない。自分の人生における意味付けをしている。今はこういう時期だ、と。

今回は「今、自分は何をする時期か?」という問いについて考えてみた。

具体的に今自分がやっていることとしては、様々な分野の読書、そしてその感想や考察・紹介をするサイト作り、医療系の人が集うサイト作り、医療ソーシャルビジネスに関するサイト作り、自分が今住んでいる地域の医療・介護・福祉に関するワークショップ運営である。

なぜそれらの活動を始めたか。まだ途中ではあるが、それらの活動から何を学び、何を得ているか。今、どういう狙いを持ってその活動をしているのか。について振り返ったところ、下記のようにまとまってきた。

①好奇心を生かして、様々な分野・世界のことを見る・経験する

その一環として読書、サイト作り、ワークショップをやっている。

特に医療・介護・福祉をテーマとしたワークショップは面白い。どんな物事にも現場という立ち位置があり、それをちょっと俯瞰する立ち位置があり、行政や政治など最も上位の立ち位置が存在する。自分は将来、ある程度俯瞰する立ち位置から物事を成し遂げたい。そのために、今、様々な職種・立場の「現場」の人たちとふれ合い、彼らのことを知っておくのは有用なのだ。

今のワークショップをやっていると、そもそも自分が今まで存在を知らなかった職種の人と話すことができる。そういう経験を積めば積むほど、如何に自分が社会のことを把握していないかを痛感する。

②プロジェクトを始め成功させるという社会経験を積む

そのために、サイト作りとワークショップをやっている。

あるプロジェクトを始めた時に周りの人間はどう反応していくか?運営に携わってくれる人をどうやって集め、彼らの力を生かしていくか?プロジェクトに対して一般市民や周りの同僚、上司はどういう反応を示すか?彼らは協力してくれるか?成功するプロジェクトと失敗するプロジェクトの違いは何か?どうやって、仲間と一つのものを作り上げていくか?

③医療の未来を考える

全ての活動がこれにつながる。様々な分野の知見や動向、歴史、社会の仕組みを知ることで、「これから医療はどういう方向に進んでいくか」を知りたい。

それを踏まえた上で、「自分が医療をどう変えたいか」を考える。

そして最後に、「じゃあその目標のためにどういう職業を選び、どういう事業を起こすのか」を決める。

④ワクワクする人と一緒に何かをしたい

生きていると、一緒にいたり、話したりするだけでワクワクする人が存在する。

そういう人と一緒に何かをすると、すごく楽しい。お互い刺激を与え合う。モチベーションが上がる。成長したい。更なる高みを目指したい。

⑤マルチタスク

様々なプロジェクトを同時並行で進めていく力が欲しい。

それに尽きる。

最近もやもやもやもやしていたのだが、この記事を書いてすごくすっきりした。

「書いて発散する」ということは非常に重要なのかなと思った。

以上、私の個人HP『医療系読書人』の記事を加筆修正したものでした。

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研修医一年目 理想と現実の狭間で

女医の子育てと仕事の両立

医療者が死生観を決めつけることへの違和感ー研修医の提言①

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