*

国連オフィスに行ってきた。

公開日: : 最終更新日:2014/12/28

ケニア北部にあるソマリア人難民キャンプ「ダダーブ」でNGO活動されていた黒岩揺光さん。今年の1月に氏が地元新潟で講演をされた時に初めてお会いし、先日ナイロビで再びお話を伺った。

 

世界最大の難民キャンプであるダダーブの現在の様子や支援にまつわる苦労話など、色々なお話を聞かせて頂いた上に、その日の帰り際にケニアの国連で働く日本人医師・國井修先生を紹介してもらった。プロフィールを見てもらえれば分かるが、トンデモない人である。こんな経歴あり?!っていうレベルだ。

 

国連オフィスはナイロビセントラルから15分ほど離れた緑が多い場所にあった。大使館や豪邸が多く立ち並び、機関銃を携えた警官の姿が目に付く。「NO PHOTO」の看板がそこらじゅうに立てられ、路傍に立ち止まっているだけで警官に声をかけられた。

 

そんなGIGIRIと呼ばれる地域にあるゴージャスなアメリカ大使館の真正面が目的地。「United Nations Office in Nairobi」、青の国連旗が掲げられたゲートは思ったよりも小さい。内部のセキュリティは厳重で、2度のパスポートチェックと写真入りVISITOR名札作成があった。

 

荷物検査を終え国連の敷地に入る、と、なんと、デカい!ゴルフ場かと思うほど。入り口からは想像できない大きさ。200本近くのポールが両脇に建てられた道を歩く。会議の時はここに各国の旗が掲げられるという。おお…!

380384_268925823218888_104443371_n

 

 

國井先生には国連オフィス内のカフェでお昼を食べながらお話を聞かせて頂いた。猛々しい厳つい方を想像していたが、ユーモア溢れるカッコイイ大人で驚いた。ソマリアでの支援の話、国連の話、先生の大学時代の話、教育問題の話…..あっという間の2時間だった。


「國井先生のモチベーションは何ですか?」

会話の中でそう質問したところ、

「好きだからだね~」 

と、そう仰っていたのが印象的だった。

シンプルな感情、自分自身の中にある枯れないモチベーション、それに正直になることが、難しいけど、一個の大きなポイントな気がしている。』、前々回の記事(僕の個人ブログ)でそんなことを書いたが、ここにも内側の枯れない気持ちに正直に生きてる大先輩がいて、そのことが心強いような、うれしいような、そんな気持ちになった。

好き、楽しい、カッコイイ・・・シンプルだけど、ごちゃごちゃした思考よりもよっぽど信頼できる、そんな自分自身の感情。理屈っぽく考えることが多い自分は、直感的にそれらに従ってみるのもいいんじゃないかな、なんてふと思った。往々にして、言葉に頼った時点でもう遅れているのかもしれない。

医師として最前線で治療するのをやめ、現在ユニセフのチーフとしてソマリアの公衆衛生問題等にマクロかつミクロに関わる國井先生は、「今が一番オモシロい」、と語っていた。それを聞いて思い出したのは、代々木ゼミナール浪人時代に尊敬する旅人・石田ゆうすけさんとお話したときのこと。ビールも何本か空け酔いが進んだ頃、石田さんもまた「今が楽しい、年々感性が鋭くなっているって感じる」と話していた。

何をしていても、いくつになっても、「今が一番」、そうサラっと言えるような人生。カッコイイな、と素直に思う。もはや美学なのかもしれない。そんなことを考えながら国連の芝生を我が物顔で闊歩し見上げたケニアの空は、いつも通り気持ちよく青く晴れ渡っていた。

次話:キスム訪問記

医学生のアフリカ旅|旅の始まりはこちらへ「1年間休学させてください」

(ライター 医学科 井口明)

関連記事

okinawa

自分が患者になるとは思ってもいなかった その2

決意の一歩 その1(http://mlabo.net/wp/2013/11/565/)で書いたよう

記事を読む

17884794

ドラクエから学ぶキャリア術

この度、ライターに加えて頂きました。 感護師の坪田康佑です。 社会と医療を繋げるM-Laboさんだ

記事を読む

IMG_1415

カフェ起業をして感じた、お金を使わない労力が生む秘めた力

僕は、4年生の時にカフェを創設、運営しておりました。今日は学生の力を集結させて生まれたこの店の一つの

記事を読む

IMG_9460

呪術師と惚れ薬

なんだか売れないラノベのタイトルのようだが、アフリカの小国・マラウィでの出来事である。   読者

記事を読む

IMG_0194

ゾンバ中央病院で。

「ゾンバへ行くのならゾンバ中央病院でインターンしてくるといい。当時の同僚がまだいるから、『ドクタース

記事を読む

610nKIHAVrL._SL500_AA300_

震災当日、僕は屋久島にいた。10日後、被災地を歩いていた。その2

その1(http://mlabo.net/wp/2013/11/371/)より続いております。 &

記事を読む

IMG_8643

Cycling Africa〜DAY1〜

 医学生のアフリカ旅|旅の始まりはこちらへ「1年間休学させてください」 ナミビアから南アフリカ共和

記事を読む

IMG_0274

1年間休学させてください

「1年間休学させてください」  大学1年の秋、休学申請手続きを始めた僕に対する反応はなかなか厳しい

記事を読む

unnamed

Bad luck医大生のGood luck世界一周Vol.1

はいどーも。たろです。初めまして。 「世界一周」 突然ですがこの四字熟語。みなさん読んでみて何を

記事を読む

b24a18a6

雪かきをして、当たり前を考える

あなたの家の前の道は、雪かきをされていますか? されていたら、誰がしてくれのでしょうか? 自分が

記事を読む

IMG_3141
医師に英語は必要か?

医師に英語は必要か? 医者であれば、英語を話せて当たり前じゃない

IMG_0047_rs
治験を紹介されるまでに知っておきたい、メリット・デメリットの考え方

Medical Warriorsの代表である長谷山貴博。治験に

e98e5089cd6e99f5f2528c6b61d167fa195cb8af
難病患者による、難病患者のための「Dr.NEAR」クラウドファンディング開始

難病患者さんがどんなことに困っているか知っていますか? 前に、人

寿司??
「米1粒の寿司握れ」これが医師採用試験!?医学生の反応や病院側の求める人材とは?

こんにちは。医学生の大塚勇輝です。 先週、Yahooニュースのト

www_aisei_co_jp_Portals_0_images_pages_user_efforts_magazine_HGM17_pdf
全ページが中吊り広告!?『ヘルス・グラフィックマガジン』の作製者に聞く、熱のあるフリーマガジンの作り方

「なんだ・・・このクオリティーの高さは!」このフリーマガジンを見たほと

→もっと見る

PAGE TOP ↑