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機械が人間を支配するだって!?

公開日: : 最終更新日:2014/03/29

以前、医療現場とウェラブルデバイスについて書かせて頂きました。

http://mlabo.net/wp/2013/11/380/ 

 

 医療系にもテクノロジーの波が押し寄せています。電子カルテ、クラウド、ビックデータ、3Dプリンタ、放射線技術、ips細胞など様々なテクノロジーが多くの医療関係者、患者さんに貢献しています。30、40代の方々がテクノロジー、特にITの可能性をドンドン広げて、それを上手く活用出来るようになるため多くの学生は必要性を感じ勉強しているのと思います。少なくとも私がITを勉強するきっかけになった理由はそれです。

 

 

今日の問題定義です。

 「本当に私達学生はテクノロジーを学ぶべきなのか?」

 

  私の結論から言うとYESです。しかし、少し人とは違った切り口で私は考えております。果たして今日の話が正しいかは自分でもわかっておりません。今日の記事は少しが主観が入ったものになりますがご了承下さい。

 

 1、テクノロジーの在り方が変わってきている。

 20世紀に始まったテクノロジーの進化は凄まじいです。テレビ・冷蔵庫・洗濯機の三種の神器から始まり、パソコンが生まれ、スマートフォンの普及のように進化を続け、その結果私達の生活はドンドン変化しています。しかし、その中でテクノロジーが私たちに及ぼす影響力は大きく変わってきております。ある学者はTEDのスピーチで「20世紀は人間がテクノロジーに合わせる時代だったが、21世紀はテクノロジーの方がリアルな世界を映し出すようになる時代になる」としております。

 パソコン一つをとっても、当初は一家に一台にある程度で有線LANでしか利用できず、人間がPCの所へ行き利用していたのが、今ではスマートフォンを一人一台持ちインターネットがどこでも利用できるようになりました。スマートフォンが人の一部であるかのように持ち歩き、電車に乗っていても、ご飯を食べている時も、そして人と話している時ですらスマートフォンを手に取る。つまり人々の生活にパソコンが入り込んできたと考えても良いのではないでしょうか?

 その結果、例えばfacebookのようなオンライン上でコミュニティーが出来て、そこで人と人の交流が始まる。仮想の世界にリアルな場所が出来る。ある実験で小学生に「人は死んでも生き返ると思いますか?」という問いに対して34%がYESと答えたという実験結果が出ております。仮想の世界と現実の世界の境目が付きづらくなってきているのは間違いない事実だと思います。

 

2、2045年問題

 さらにかなりオカルトな話をさせて頂きます。皆さん「2045年問題」という問題を聞いた事がありますか?2045年、その時私達は50才前後。一番社会を作っていく世代になっております。今、2045年という年がアメリカなどで話題になっています。

 テクノロジーの進歩が進み、機械が膨大なデータベースを持ち、地球上の誰よりも賢く、しかも自ら進化するようになったらそんな究極のコンピュータが完成したら人類はそれを扱いきれるのか。その時期はこのままの科学の進歩状態からして2045年に起きる。これが2045年問題です。2045年以降の世界は誰も予想出来ずそれこそ映画『マトリックス』のように現実としか思えない“シミュレーション現実”をコンピュータが創り出し、人間を支配・管理している世界も考えられるし、人間がコンピュータの叡智を使いこなして完成された平和社会を築いているかもしれないという物です。

 かなりオカルトな話だと思います。しかしシリコンバレーではアメリカ政府、NASA、グーグルなどのバックアップで「特異点大学」という研究機関が2008年に設立され、国家的組織を交えて真剣に議論されています。この状況を皆さんはどう考えるでしょうか?

 

3、テクノロジーの進歩を止める事はほぼ不可能

 長々と身近な話からオカルトな部分までの話をさせて頂きました。この話には様々な考え方があり、私も確固とした自分の考え方を見い出せてはいません。ただ、人間は長い歴史の間、不老不死と欲求を追い求めてきました。テクノロジーが人間に不老不死と欲求の解放された仮想の世界を見せる事が出来るようになり始めています。現在の新たに生まれた日本が抱える社会問題の中でテクノロジーが生んだ仮想の世界によって起きている物は一杯あると皆さんも感じているのではないでしょうか?

 前々回の記事と重複しますが、人類の歴史上、特に現代において、科学の進歩や人間の見える形での欲求を否定し、封印した事はほとんどありません。目に見える形で被害を出した原発ですら推進と反対で分かれ反対派の中でも皆を納得させるような代替案を見出せずにいる。なかなか一度得た世界を切り捨てる事はなかなか難しいものです。テクノロジーを遠ざけるのではなく、いかに上手く付き合うかが大切です。

 

4、私達20代にしか出来ない事

 今の30代以上の世代は資本主義の時代に生きております。人口減少の中、継続して成長し続けるために生産性と効率化をどんどん進めていき、彼らはどんどんテクノロジーを導入していくと思われます。これはとても意味のある事です。しかしテクノロジー導入をビジネスや仕事寄りの視点でみる傾向が強いと思います。逆に今の10代の世代は物心ついた時からテクノロジーが映し出すリアルな世界を見ています。よって以前の世界を知りません。

 私たち20代がすべき事、それは「テクノロジーと人間の関係性を考える事」。私たちは幼い時「人間がテクノロジーに合わせる時代」を過ごしました。その後、ある程度物事の分別がつくようになり、アイデンティティーを形成をし、人間と多く触れる思春期の最中に「テクノロジーの方がリアルな世界を映し出すようになる時代」に変化していきました。その変化を一番肌で感じているのは私達20代なのではないかと思います。

 テクノロジーを知らない人間が語るテクノロジー人間の関係性はあまり説得力がありません。テクノロジーと人間の棲み分けを議論する事はとても意味のある事だと思います。今回の記事はとても主観が入っております。しかし考える価値のある事だと思います。

 

 まだまだ続きます。

 

 

IKURO MORI

東海高校卒業。現在とある地域の医学部5年生。医学部に入学後4年間医者になりたくないと思い、現実逃避をし続ける。世の中の常識に常に疑問を持ち、枠にはまらず考えて・行動する事をコンセプトに色々な事に首を突っ込む。その中で打ち込んだ医学の道以外で得た経験が結果的に医療の無限の可能性を感じさせ、その中で「社会を変える医療」に着目し医療の道に行く事を決意する。主な興味の対象は「人間とは」「情報とIT」「多様性」。小児分野に進む予定。

 

 

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