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社交的である事は本当に正しいのか?

公開日: : 最終更新日:2014/12/11

いきなりですが、

「あなたは内向的ですか?それとも外交的ですか?」

ちなみに私は社交的ではありません。私の事を知ってる人はいつも嘘でしょと言います。実際飲み会も好きだし、人と遊ぶ事も好きです。趣味でDJやってるくらいです。けど私は内向的です。しかも極度です。

 

もう一つ聞きましょう。

「内向的である事と外交的である事どちらが良いのでしょうか?」

恐らく9割以上の人が社交的と答えるでしょう。私もその中の一人です。今、世間では社交的である事が正しく、内向的である事が間違っていると捉えられています。

 

ここで今日の問題提議です。

「社交的である事って本当に正しいのか?」そして「内向的である事である事は間違っているのか?」

このトピックに興味を持った方は下のプレゼンテーションを是非見て下さい。

 

TEDというスピーチの祭典で一躍有名になったSusan cainの「内向的な人が秘めている力」です。

 

さて、このプレゼンの内容を引用しながら。考えを述べたいと思います。

 

1.内向的って?

まず、内向的である事がどういうことか理解する必要があります。

内向的である事は内気とは違います。内気であるという事は自分自身を社会的に判断されることへの怖れです。外交的な人と内向的な人の大きな違いは社会的なものも含め、刺激に対してどう反応するかにあります。

外向的な人は人と話す事で物事を考え、生き生きと能力を発揮できる人です。それに対して内向的な人はもっと静かで落ち着いた環境にいるときに、例えば家で一人でお風呂に入りながら考え、生き生きとして能力を発揮できる人の事をいいます。

2. 社交性が正しいとされる理由と現状

現在世間では人と話をして物事を考え、能力を発揮する事が美徳とされています。そしてそういう人は出世すると言われます。

つまり創造性や生産性は何か社交的な場から生まれるとされています。その考え方は社会に深く根ざしており、私達学生の世界でも例えば一人でご飯を食べていると陰気と言われ、そう言われたくないから友達とご飯を食べる、飲み会に誘われたら断らないというような自然の日常生活の形で現れており、皆様も経験があるのではないでしょうか?

小さい時から外交的な人になるように親や学校から言われる。社交性について成績がつけられ、内向的な人は社交的になるように指導される。大人になっても先輩に誘われた飲み会には絶対参加し、書店には、社交性についての本が並び、皆が社交性をつけようと頑張る。

「ノリが悪い」という言葉が最大な悪口でそうならないように潜在的に頑張ってしまう。現在の社会は一人でいる事より人と交流する事を正しいとします。

しかし歴史を辿ってみると、歴史を作ってきた大物の中で内向的人間は一杯います。宗教を開いた教祖は何年も山に籠って自分自身と対話をして悟りを得て、そこから能力を発揮させました。日本でも座禅や瞑想を行って自分自身と対話をして考え能力を発揮させていたのであろうと思います。じゃ、いつから社交性が重んじられるようになったのでしょうか?

競争が激化するようになってからと考えます。競争の社会でチャンスを掴むのに大事なのは、「意見そのもの」より「意見をどれほど声を大きくして発表するか」。それに加えて、「どれだけ多くの人を巻き込めるか」という事です。結果カリスマ性が社会を動かします。

そんな中、内向的な人は自分自身との対話をして考え洗練します。そういう人は人に過度な量の意見を押し付けられることを得意とせず、押し付ける事もしません。結果人を巻き込む事が出来ない。

現代社会は、カリスマ性をもった人の正しさが社会を支配する事が多いと思います。そしてドンドン正しさは画一化されていきます。カリスマ性に従った社会では人々は他の人の意見を無意識にまねるようになります。その中で単独で行動することを好む子は、はぐれ者とか、さらには問題児と見られる事すらあります。イジメか流行などの現代社会の問題はこの側面から生まれているのではないかと考えております。

3.内向性のこれから

しかしこれから大きく時代が変わります。情報革命です。情報が溢れかえり人々の考え方がドンドン多様化していく。一つのカリスマ性で全てをまとめる事はほぼ不可能になっている。加えて皆が平等に意見を発信できるようになる。その意見は人の考えを邪魔する事もありません。

執筆者の立場としても企業から大衆向けの事を書く事を求められないため自由です。人と違っても良い。このような時代で新しく活躍するのは内向的な人間だと私は考えます。溢れかえっている情報に流されること無く一つ一つの事を一人でゆっくり考え洗練し、新たに生まれたその人ならではのアイデアを発信する事が出来る。そういった人がこれから必要とされていくと思います。

4.医療系学生にとって内向的な要素は特に必要

決して社交的な事を否定する訳ではありません。そもそも人間一人の性格を内向的、社交的にばっさり分ける事はナンセンスで、両方の側面をみな持っています。私が言いたいのは「内向的である事は決して間違っていない」という事です。周りなんて気にせず、堂々と一人になる自分を誇りに持てばいいのではないしょうか?

そして医療系学生は人と接する職業に将来就きます。将来私達が抱える問題、少子高齢化や医療倫理の問題を前線で考えなければなりません。現場で人の死に直面する私達が自分で深く考えて発信していく事はとても意義のある事だと考えます。

 

cf….この話は以前私が書いた医療学生と自由な社会的役割実験の話とも結びつきます。宜しければこちらもご参照下さい。

『学生の時やっておいた方が良いことってなんですか?』

 

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